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薬局なんでも相談室2
相談室2:雪の多い地域の店舗整備
日経DI2013年2月号

2013/02/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年2月号 No.184

 降雪量の多い地域といっても様々ですが、暖房器具、雪、低温という3つの点で対策が必要だと思います。

 暖房対策は、その地方の気温や薬局の規模により様々です。当社では、以前は、灯油の暖房器具を多く使っていましたが、灯油価格の高騰などにより、店舗によってはガスや電気の暖房器具も使うようになりました。

 新規開業の場合、建築会社が暖房器具のランニングコストを把握していることが多いので、器具選びなど、ある程度任せることは可能です。

 雪の対策としては、患者さんの足元が滑らないようにすることが重要です。氷の上に雪がうっすら乗っている状態が最も滑りやすいので、そうならないように、スタッフでこまめに除雪したり、融雪剤や砂利を撒くこともあります。

 薬局の出入り口の表面が平らであれば、滑り止めシートやマットを貼り付けるとよいでしょう。ただし、雪が付着した靴で入店した場合、その雪が床と靴の間に挟まって、店内で滑るケースも少なくありません。この対策としては玄関マットが有効です。当社の薬局では、冬場は業者に依頼して、ほぼフロア全体にマットを敷き詰めています。小さいマット1枚だけでは雪がよく取れないためです。

 これだけ対策を取っても、マットの切れ目で転倒する患者さんもいらっしゃいます。フロアをカーペットにしたり、滑らない特殊な表面の床に張り替えたりすることも可能ですが、清掃やメンテナンスに苦労するようです。

 また、除雪はできても、排雪場所に困ることもあります。降雪量や除雪する面積(駐車場含む)にもよりますが、融雪溝やロードヒーティングを設置したり、除雪業者に依頼するとよいでしょう。

 気温の低下に対しては、水道管の破裂に特に気を付けています。北海道では氷点下を大きく下回ることが多く、特に連休の前は水道やトイレの水の元栓を閉めて水を全て出し、水道管の破裂を防ぎます。

 また、夜間や早朝に、室内や冷蔵庫内までも氷点下になり、医薬品が凍結してしまうこともあります。そこで、暖房を12℃ぐらいに設定したまま帰宅するようにしています。

 「餅は餅屋」というように、その地域の様々な店舗設計を手掛けている専門家の意見を聞いて、1つずつ決めていくのがよいと思います。あなたの心遣いが患者さんに届くといいですね。

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