慢性の便秘のため内科診療所に通院している56歳の女性Aさんが、受診の帰りに処方箋を持って薬局を訪れました。抗菌薬が処方されていたので確認すると、Aさんは次のような質問をしました。 昨日の夜から熱が出て喉も痛いので、今、かかりつけの先生に診てもらったら、かぜだと言われました。私は頑固な便秘症なので、いつも下剤を出してもらっているのだけれど、今日は抗生剤を出してもらったんです。 *薬歴によると、Aさんには数年前からマグミット錠(一般名酸化マグネシウム)が処方されていたが、2012年12月からアミティーザカプセル24μg(ルビプロストン)に変更されている。 アミティーザ(一般名ルビプロストン)の作用機序として適切なのは、次のうちどれか。 Aさんの主治医が以前、「抗生剤と下剤を一緒に飲むと抗生剤の効果が落ちる」と言ったのはなぜか。
服薬指導
抗菌薬とアミティーザの飲み合わせ
以前、かぜを引いて抗生剤が出たときは、下剤と一緒に飲むと抗生剤の効果が落ちると言われて、下剤が変更になったけれど、先生は今回は変更しなくてよいと言うのです。本当に大丈夫なのでしょうか。〈処方箋〉
(1)腸内の浸透圧比を高めて、腸管内に水分を移行させる。
(2)腸管での水分分泌を促進し、便の水分含有量を高める。
(3)大腸を刺激して蠕動運動を活発にする。
(4)多量の水分を含んで膨張し、排便を促す。
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