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薬局なんでも相談室3
相談室3:漢方薬の取り扱いを始めたい
日経DI2013年1月号

2013/01/10

日経ドラッグインフォメーション 2013年1月号 No.183

 漢方薬を取り扱う薬局といっても、OTC薬のエキス剤のみを販売するところもあれば、保険が適用されない煎じ薬の販売まで行うところなど様々で、どういった薬局を目指すかによって準備は異なります。

 ただ、取り扱う場合は、きちんとした保管場所(防湿、防虫、遮光、冷蔵など)や、包装するための機器などを用意する必要があります。また、煎じ薬など薬局製剤を取り扱う場合は、都道府県の薬務課に製造許可を申請する必要がありますが、薬剤師であれば、漢方薬を販売するに当たって、必須となる資格は特にありません。

 漢方薬の取り扱いや方剤の特徴は、独学でも学べますが、大学の社会人講座や各地の研究会に参加したり、既に開局している薬局を見学させてもらい、知りたい情報を得るというのもよいでしょう。

 漢方について詳しく学ぶために、日本薬剤師認定研修センターと日本生薬学会が実施する研修を受け、漢方薬・生薬認定薬剤師を取得する方法もあります。

 運営上の注意点としては、保険調剤の時間帯と別に、漢方薬を希望する患者さん向けの相談時間を設けた方がいいでしょう。当薬局は、1人の患者さんに対し30分程度の予約制としており、患者さんに安心感を持ってもらえるように、担当薬剤師を決めています。

 手始めに、今通って来ている保険調剤の患者さんとの会話で、漢方の考え方を取り入れた料理やお茶(薬膳)を薦めたり、食生活の指導から始めてみるのもよいと思います。漢方薬をお薦めするに当たっては、その患者さんの生活習慣や食生活をうまく聞き出すことが求められます。今からその“訓練”をしておくことは、服薬指導のスキルアップにもつながりますので、ぜひお勧めします。

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