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DIデジタル2012年12月号制作管理表

2012/12/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年12月号 No.182

登録販売者の不正受験が多数発覚
西友とカメガヤ、虚偽の実務経験証明書を発行

 第2類・第3類の一般用医薬品(OTC薬)を販売できる登録販売者の試験で、大手スーパーの西友(東京都北区)と神奈川県を中心にドラッグストアを展開するカメガヤ(横浜市港北区)で、相次いで多数の不正受験が発覚した。西友とカメガヤは、受験資格として必要な「毎月80時間、1年以上にわたる実務経験」を満たしていない者に虚偽の実務経験証明書を発行。不正受験者のうち西友で200人、カメガヤで約190人が登録販売者試験に合格していた。両社は、不正受験で合格した従業員をOTC薬販売業務から外している。

 今回の不正受験は、「知識の乏しい登録販売者がいる」(西友)、「実務経験が足りないのに受験している」(カメガヤ)との匿名の情報が東京都や神奈川県に寄せられたのがきっかけで明るみに出た。両社とも虚偽の証明書を発行した原因として、受験者のOTC薬販売に関する実務経験を精査・チェックする体制が整っていなかったことを挙げ、今後は再発防止に努めるとしている。

 西友やカメガヤが加盟する日本チェーンドラッグストア協会は11月13日、「登録販売者制度やOTC薬販売の信頼を損ねかねない問題」だとのコメントを発表。実務経験の証明をより厳密に行えるよう、各社を指導していく予定だ。


 
東北薬科大学が
東北厚生年金病院を譲り受け
厚労省が手続き開始を指示

 厚生労働省は11月9日、東北厚生年金病院(仙台市宮城野区、466床)を保有する独立行政法人の年金・健康保険福祉施設整理機構に対し、東北薬科大学(仙台市青葉区)を譲渡候補先として手続きを進めるよう指示した。譲渡候補先に薬科大学が選定されたのは初めて。今後、譲渡額などの交渉が行われる。

 今回の選定は東北薬科大学からの要望を受けてのもの。厚労省が関係各者にヒアリングし、地域医療を損なわないとの判断から同大学を選定した。東北薬科大学は、東北厚生年金病院の付属病院化で、教育の質向上と地域医療への貢献を図りたいとしている。


6年制1期生の4割が薬局に就職
薬学教育協議会が2012年3月卒業生の就職動向を公表

 2012年3月に薬学部を卒業した6年制1期生8476人の就職先は、薬局が39.0%(3308人)と最も多く、病院・診療所の薬剤部が29.8%(2522人)、医薬品関連企業が11.8%(996人)、ドラッグストアなどの一般販売業が6.6%(562人)となったことが、薬学教育協議会が11月5日に発表した「薬科大学卒業生・大学院修了者就職動向調査の集計報告」で明らかになった。  薬局に就職した割合は過去最高で、病院・診療所やドラッグストアなどを含めると、7割以上が患者や消費者に向き合う現場の薬剤師として就職した。

 08年3月の4年制薬学部の卒業生の就職先と比較すると、薬局が30.7%から39.0%へ、病院・診療所の薬剤部が14.8%から29.8%へと大幅に増加。10年、11年の2年間は、6年制薬学部で卒業生が輩出されなかったため、薬局や病院・診療所で薬剤師の採用が大幅に増えたことが主な要因とみられる。また、薬剤師養成を主たる目的とした6年制課程の教育効果もあると考えられる。一方で、大学院への進学率は大幅に減少した。

 同協議会は1期生の初任給も調査した。薬局に就職した2665人では、24万~26万円が31.6%(841人)と最も多く、次いで26万~28万円が22.9%(609人)、22万~24万円が15.7%(419人)の順だった。


日本脳炎ワクチン
中止する必要はなし
厚労省委員会が死亡例を評価

 厚労省の感染症分科会予防接種部会日本脳炎に関する小委員会は、日本脳炎ワクチン接種後に死亡した2例について、ワクチンとの関連性は低いと考えられ、予防接種を中止する必要はないとした。

 今年7月に死亡した小児は、接種翌日に発症した感染症に伴う急性脳症が死亡の原因ではないかと評価された。10月に死亡した小児はピモジド(商品名オーラップ)とアリピプラゾール(エビリファイ)、セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト)を使用。これら3剤によるQT延長が背景にあり、注射の痛み刺激が心室性不整脈を引き起こした可能性が指摘された。なお、ピモジドとセルトラリンは併用禁忌。


スイニー錠100mg《11月22日薬価収載》
αGIなどと併用可能な国内6番目のDPP4阻害薬

 2012年11月22日、経口糖尿病治療薬のアナグリプチン(商品名スイニー)が薬価収載された。アナグリプチンは、インクレチンの分解酵素であるジペプチジルペプチダーゼ4(DPP4)の選択的阻害薬である。膵β細胞に作用するインクレチンを活性化することで、血糖値が高いときにインスリン分泌を促す働きを持つ。

 DPP4阻害薬は、これまでにシタグリプチンリン酸塩水和物(商品名ジャヌビア、グラクティブ)、ビルダグリプチン(エクア)、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)、リナグリプチン(トラゼンタ)、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)が発売されており、アナグリプチンはわが国で6番目に発売されるDPP4阻害薬となる。アナグリプチンは、(1)1日2回投与でDPP4の活性を24時間阻害し、毎食後の活性型グルカゴン様ペプチド1(GLP1)濃度を増加させる、(2)DPP4阻害の選択性が高い、(3)αグルコシダーゼ阻害薬(αGI)との併用効果が確認されている─などが特徴とされる。

 なお、DPP4阻害薬は、併用できる糖尿病治療薬が異なっている(表)。適応拡大により、併用できる薬剤が徐々に増えているので、併用薬可能薬剤については最新の添付文書を確認する必要がある。

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