メタボリックシンドロームを合併した高血圧のため、内科診療所に通院している40歳の男性Sさんが、受診の帰り道に処方箋を持って薬局を訪れました。Sさんは処方箋を差し出しながら、次のような質問をしました。 食事や運動に気を付けていたのですが、あまり効果がなく、やっぱりコレステロールと尿酸値が高いようです。それで今日、先生に、「心臓の病気も心配だから、コレステロールを下げる薬を追加しましょう」と言われました。新しい薬には、尿酸値を下げる効果もあると聞いたのですが、今飲んでいる血圧の薬のように、1つの錠剤に2種類の成分が入っているのですか。
※薬歴によると、今回からリピディル(一般名フェノフィブラート)が追加された。Sさんが持参した血液検査結果によると、トリグリセリド200mg/dL、LDLコレステロール160mg/dL(総コレステロール260mg/dL)、HDLコレステロール35mg/dL、尿酸7.1mg/dLだった。 高尿酸血症とメタボリックシンドロームに関する説明として、正しいものは次のうちどれか。
服薬指導
メタボ患者にリピディルが追加された理由〈処方箋〉
リピディル錠80mg 2錠
1日1回 朝食後 30日分
(1)高尿酸血症・痛風患者は、メタボリックシンドロームを高頻度で合併している。
(2)メタボリックシンドロームの診断基準には、高尿酸血症の定義である「血清尿酸値7.0mg/dL以上」が含まれている。
(3)リピディル(一般名フェノフィブラート)は、高トリグリセリド血症と高尿酸血症の合併例に有効とされる。
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