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トクホの説明書
コーヒー豆マンノオリゴ糖
日経DI2012年11月号

2012/11/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年11月号 No.181

 今夏のロンドンオリンピックは大いに盛り上がった。中でも注目が集まったのは、柔道や体操など、日本の“お家芸”と呼ばれる種目だ。こうした競技の選手は、相当なプレッシャーを受けたに違いない。その中で、内村航平選手が体操の男子個人総合金メダルを獲得したのは快挙だった。

 食品メーカーにもお家芸、すなわち得意な食材、食品がある。トクホの関与成分は、それぞれの企業のお家芸に関係しているものが少なくない。

 水産会社のω-3入り魚肉ソーセージ(本誌2011年2月号)や、乳業会社のヨーグルト(11年7、8月号)はその典型だが、コーヒー豆マンノオリゴ糖もその一つ。インスタントコーヒーで有名な食品メーカーが開発した。

 コーヒー豆マンノオリゴ糖は、コーヒー豆からコーヒーを抽出した後の残渣を熱加水分解することによって製造される。つまり、私たちが日常的に飲んでいるコーヒーには、この成分は含まれていない。だから、コーヒーをたくさん飲めばよいということではない。その点で、通常のお茶にも含まれる茶カテキン(12年2、3月号)とは事情が異なる。

 コーヒー豆マンノオリゴ糖には、脂肪の吸収を抑制する作用があり、その結果、体脂肪を減らすことが分かった。図は、体格指数(BMI)25kg/m2以上の成人(男性36人、女性35人)を、対照飲料群、コーヒー豆マンノオリゴ糖3.0g入りコーヒー飲料群、同6.0g入りコーヒー飲料群の3群に分け、1日300mL、12週間摂取させた際の、内臓脂肪の断面積の変化を示したものである。コーヒー豆マンノオリゴ糖入りの両群では、摂取前に比べて、内臓脂肪断面積が有意に減少した。

図 コーヒー豆マンノオリゴ糖(MOS)配合コーヒー飲料摂取後の内臓脂肪断面積の変化

BMI 25kg/m2以上の成人男女を、対照飲料群(n=24)、コーヒー豆マンノオリゴ糖(MOS)3.0g入りコーヒー飲料群(n=24)、MOS6.0g入りコーヒー飲料群(n=23)に分け、1日1回300mL、12週間摂取させた。MOS入りの群はいずれも、摂取前に比べて、内臓脂肪断面積が有意に減少した。(医学と薬学. 2006;55:93-103.)

 これらを踏まえて、購入希望者にはこう説明するとよいだろう。「見た目はコーヒーですが、通常飲むコーヒーには含まれていない成分が含まれています。長く続けていると、おなかの脂肪を減らすことが期待できます」。

(1)〈ブレンディ〉プラスブラック(味の素ゼネラルフーヅTEL0120-17-8651)375mL中にコーヒー豆マンノオリゴ糖が(マンノビオースとして)3.0g含まれる。1日375mLを摂取の目安に。オープン価格(1000mL入り1本398円前後)。(2)ファットケア スティックカフェ(大正製薬TEL03-3985-1800)1包(4.5g)中にコーヒー豆マンノオリゴ糖が(マンノビオースとして)1.5g含まれる。1包を160mLのお湯に溶かして飲む。1日2杯を摂取の目安に。1箱(30包入り)2940円。

講師
太田 篤胤
Atsutane Ohta
東京農工大学卒。テルモ、明治製菓を経て、2004年から城西国際大学薬学部教授。「オリゴ糖のミネラル吸収促進作用」の研究で、トクホを商品化した経歴を持つ。趣味はフルマラソン。

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