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薬局なんでも相談室2
相談室3:実務実習生への接し方に悩む
日経DI2012年11月号

2012/11/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年11月号 No.181

 6年制薬学部生の実務実習が始まって2年以上経過し、学生との接し方に慣れてきた薬局が多いと思います。

 しかし、相談者の方が実感されたように、学生も様々です。薬局という現場を経験できることに期待感を持ち、真剣な態度で通ってくる学生が大多数ですが、中には遅刻が目立ったり、勤務中に携帯電話をいじる学生、与えた課題を(恐らくできるはずなのに)やろうとしなかったり、最初から明らかにやる気のない態度の学生もいるようです。

 大学によっては、担当の教官が指導薬剤師への事前挨拶の際に、学生の様子などを伝えたり、地域の薬剤師会が間に入って円滑に実習が行えるように努めてくれたりするところもあるようですが、全て薬局任せになっているケースもあり、戸惑うことがあるかもしれません。

 実務実習生を受け入れる上で重要なのは、「薬剤師として」の前に、「社会人として」の規律を教えることだと思います。家庭で教えられることであると放置せず、社会常識を教える姿勢は必要でしょう。

 この点を当たり障りなく接し、“お客様状態”で実習を終えることは、本当の意味で薬局の現場を知ってもらうことにはなりません。実際にその学生が薬局へ就職した際、実務実習とのギャップに悩むことになるでしょう。それは、実務実習生、受け入れ薬局の双方にとって良くないと思います。

 ただ、指導する側が「しっかり教えなければ」と気負い、学生の指導に注力しすぎることには問題もあります。指導薬剤師は薬局の中核を担っていることが多いため、日常業務と教育の両方が重なると負荷が高くなりがちです。そのため、スタッフ間でうまく分担し合いながら指導を行っていくことも必要だと思います。

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