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薬局なんでも相談室3
相談室3: 移転のチラシ広告はOK?
日経DI2012年8月号

2012/08/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年8月号 No.178

 医療機関の広告は、医療法によって規制されています(第6条)。2007年にこの規制が緩和され、駅看板や新聞の折り込みチラシにスタッフや施設の写真を入れたり、治療方針について記述することが可能になりました。

 また、医薬品や医薬部外品などの名称・効能効果などに関する虚偽および誇大広告は薬事法で制限されていますが、薬局自体の広告は、特に制限されているわけではありません。

 とはいえ、どのような広告を行っても構わないということではないようです。古い話ですが、1993年に厚生省(当時)が作成した「薬局業務運営ガイドライン」では、薬局の広告について「地域保健医療に貢献する薬局として、国民及び医療関係者の信頼を損なうことのないよう、品位ある広告に留意すること」と求めています。

 また、保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則(薬担)の第2条の4でも、保険薬局に対して「健康保険事業の健全な運営を損なうことのないよう努めなければならない」とされています。

 こうした内容から判断すると、相談者が例に挙げた、来局した患者に薬局が移転する旨を書いたチラシを配布することは問題ないでしょう。また、ポケットティッシュ程度であれば、それを中に入れて配っても問題はないと思います。

 ただ、配布物によっては行き過ぎた印象を与えてしまい、「健康保険事業の健全な運営」の確保に抵触すると指摘されてしまうかもしれません。

 また、薬局の外でチラシを配布したり、ポスティングするという行為についても、明確に禁止されているわけではありませんが、前述のガイドラインや薬担の趣旨を踏まえると、節度のある範囲で行うべきであるといえるでしょう。

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