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日経DI2012年8月号

2012/08/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年8月号 No.178

厚労省が一般名処方マスタを更新
一般名処方加算の対象となる全949品目を収載

 厚生労働省が、処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)を7月1日付で更新し、同省ウェブサイトで公開した。

 厚労省は、今春の診療報酬改定に合わせて一般名処方マスタを公開していたが、200品目程度しか収載されていなかった。今回、更新されたマスタには、一般名処方加算の対象となる全ての成分・規格となる949品目が収載された。6月22日に薬価基準への追補収載が官報告示された、後発医薬品99成分、519品目も含まれている。今後も後発品が追補収載された際には、一般名処方マスタを更新するという。

 配合剤については、原則として、有効成分の一般的名称(塩および水和物に関する記載は省略)を「・」で接続し、含量は記載しないこととしている。ただし、同一の有効成分を含有し、含量のみが異なる複数の製剤が存在するときは、区別のため、一般的名称の後に含量を記載。また、同一の有効成分・剤形で効能・効果、用法・用量などが異なる製品がある場合には、かっこ書きで区別している。

 なお、薬価基準収載医薬品コードの上9桁で適切な区分が行えない成分・規格については、9桁目をアルファベットで区別し、一般名処方マスタとは別に、例外コード品目対照表として添付した。


アログリセムカプセルをジアゾキシドカプセル「MSD」に名称変更、誤処方を防止へ

 MSDは7月23日、高インスリン血性低血糖症治療薬のアログリセムカプセル25mg(一般名ジアゾキシド)の販売名を、ジアゾキシドカプセル25mg「MSD」に変更して発売すると発表した。

 同薬は2008年に発売されていたが、武田薬品工業が2010年に全く逆の薬理作用を有する2型糖尿病治療薬のネシーナ錠(アログリプチン安息香酸塩)を上市し、販売名と一般名が類似する製品が並存することになった。特に、処方オーダリングシステムで販売名と一般名が共に表示される医療機関から、薬剤選択時に誤処方を誘発する可能性があるとの指摘を受け、名称変更を決定した。


第1類を増やした薬局は46.1%
販売高も34.1%で増加
日本薬剤師会のOTC薬調査

 日本薬剤師会は7月19日、セルフメディケーション・サポート薬局を対象に実施した「2011年度一般用医薬品販売等に関する実態調査」の結果を公表した。

 同調査(n=618、回収率63.7%)によると、09年6月の改正薬事法施行以降、第1類医薬品の在庫数を増やした薬局は46.1%、減らした薬局は9.9%だった。在庫数を増やした理由は「薬剤師としての責務を果たすため」「第1類の新製品・新規成分が増えたため」「他店との差別化のため」などだった。販売高が伸びた薬局は34.1%で、理由としては「大型ドラッグストアで扱いがないため」「新製品が増えたため」などが挙がった。


OTC薬ネット販売
約6割が限定販売を支持
メドピアの医師対象調査

 OTC薬のネット販売に関して、56.6%の医師が「副作用の少ないもの(第3類医薬品)や地域特性、患者の状態など、条件を限定して販売すべき」と考えていることが明らかになった。

 これは、医師のコミュニティーサイト「MedPeer」を運営するメドピア(東京都渋谷区)が、会員医師を対象に行った調査(n=2750)の結果だ。条件を限定して販売すべき理由として、「全面禁止にするのは現実的ではない」「リスクの低い薬に限定すべき」といったコメントが寄せられた。このほか、「全面的に解禁すべき」は16.0%、「全面的に禁止すべき」も15.7%と、ほぼ同数だった。


在宅療養支援薬局研究会が日本在宅薬学会に名称変更
薬剤師の認定制度なども検討

 在宅療養支援薬局研究会(理事長:ファルメディコ代表取締役の狭間研至氏)は7月17日付で、日本在宅薬学会に名称を変更した。薬局だけでなく、大学や病院に所属する入会者が増えており、名称が実情に合わなくなってきたことを受けたものだ。

 日本在宅薬学会は、これまで研究会で実施してきたバイタルサイン講習会を継続すると同時に、新たに薬物動態学などの理論を系統立てて学ぶ場を設ける方針。さらに今後は、バイタルサインの実習が可能な施設の認定や、知識・技能を習得した薬剤師の認定制度なども検討するという。


アミティーザカプセル24μg≪6月29日承認≫
腸液分泌を促進する慢性便秘症治療薬

 腹痛、直腸残便感、腹部膨満感などを主症状とする便秘において、排便回数の減少と排便困難の状態が6カ月以上持続する場合は、慢性便秘症と分類される。

 便秘症の治療においては、食生活を含めた生活習慣の改善と並行して、センノシド(商品名プルゼニド他)などの刺激性下剤や、酸化マグネシウムなどの塩類下剤などを使った薬物治療が行われるが、長期連用により習慣性便秘に至ったり、高マグネシウム血症の発症リスクが高まるなど、問題も多かった。

 今回承認されたルビプロストン(アミティーザカプセル24μg)は、小腸の細胞に発現するtype-2クロライドイオンチャネル(ClC-2クロライドイオンチャネル)の局所性活性化物質である。小腸のクロライドチャネルを活性化することで腸管内への腸液の分泌を亢進、便の水分含有量を増やして柔軟化し、腸管内輸送を高め、排便を促進させる。

 国内外の臨床試験では、慢性特発性便秘症に対する有効性や安全性が確認されている。海外においては、2006年1月に米国、09年11月にはスイスで「慢性特発性便秘症」の適応で承認されている。また米国では08年4月に「便秘型過敏性腸症候群」の適応が8μg製剤(国内未承認)で承認されている。

 使用に際しては、消化管閉塞などを示唆する症状がないかを事前に確認する必要がある。臨床試験では、薬理作用に基づく胃腸症状が多く認められているものの、重度の有害事象は少なく、症状に応じて適宜減量・休薬を行うことで対処が可能とされている。

 この他に海外では、頻度は低いものの、呼吸困難や息詰まりといった有害事象が認められている。これら有害事象は、初回投与後1時間以内に発現し、症状の多くは3時間以内に改善するものの、再投与で再発することが確認されている。特に初回投与時は、十分な注意が必要である。

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