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特集:基準調剤加算
調剤報酬改定 現場の声:基準調剤加算
日経DI2012年5月号

2012/05/10

日経ドラッグインフォメーション 2012年5月号 No.175

 今改定では、調剤基本料の基準調剤加算の施設基準が厳しくなったことも特徴だ。開局時間に関する基準が盛り込まれ、「地域の保険医療機関の通常の診療時間に応じた開局時間となっていること」という項目が入った。

 さらに、備蓄医薬品数は「500品目以上(基準調剤加算1、10点)」「700品目以上(同加算2、30点)」を改め、それぞれ700品目以上、1000品目以上に引き上げられた。

 開局時間については、6月末までは経過措置期間のため、調査では7月以降に基準調剤加算を算定するかどうかを尋ねた。

 その結果、「基準調剤加算1または2を算定する予定」との回答は、3月の算定状況に比べてわずかに減少していた(Q12)。この加算を算定する薬局の割合は、改定前後でほぼ変わらないようだ。

 開局時間をめぐっては、3月30日に厚労省から疑義解釈資料が出され、「特定の保険医療機関の休憩時間に応じた一時閉局となっていないことが求められる」との条件が示された。このため対応に追われる薬局もあったようだ。調査では回答者の約1割が「基準調剤加算を算定するために開局時間を変更した(予定も含む)」と答えた(Q13)。

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・面分業が前提というのは分かるが、経営的には大変困る。7月からは開局日を変え、スタッフに負担がかからないよう、門前の医療機関が休みの日は私1人で対応する。

 「開局時間を変えた」という人に、どう変更したかを尋ねたところ、「昼休みをなくして営業する」との回答が大多数だった。「(門前の医療機関に合わせ)半日営業だった平日も、夕方まで開けることにした」という回答もあった。

 門前の医療機関が木曜午後に休診の場合、薬局も合わせてその時間を閉局しても基準調剤加算を算定できるのか─。アンケートではこうした疑問が多数寄せられたが、4月現在、この答えは明確に示されてはいない。

 備蓄医薬品数に関する施設基準について、「品目数を増やすために新たな取り組みを行ったか」を尋ねたところ、63.2%は「特に何もしてない」と答えた。「後発品の使用を増やしていった結果、備蓄品目数は増え続けている。むしろ減らしたい」という意見もあった(Q14)。

 一方で、約3割は後発品の品目数を増やしたり、少量をチェーン内の薬局や卸に融通してもらうなどの対策を講じていた。基準調剤加算を確実に取りたいという姿勢がうかがえる。

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