膀胱炎治療のため、総合病院の泌尿器科に通院している39歳の女性Aさんが、受診後に薬局を訪れました。Aさんは処方箋を差し出しながら、次のような質問をしました。 トイレがすごく近くなって痛みを感じたので4日前に泌尿器科を受診したら、また膀胱炎と診断されました。膀胱炎にかかりやすい病気もないのに、何度もなるのはおかしいからと、菌を調べることになりました。それで今日、結果を聞きに行ったら、先生から「大腸菌が検出されましたが、ESBLを産生しているかもしれません。注射の薬もありますが、重症ではないので、まずは飲み薬を変えて様子を見ましょう」と言われました。ESBLって、何ですか。薬を変えたら治るのでしょうか。 *薬歴によると、前回はフロモックス(一般名セフカペンピボキシル塩酸塩水和物)が300mg/日、1日3回服用で3日分処方されていた。 膀胱炎の起炎菌として最も頻度が多いのは、次のうちどれか。
(1)大腸菌 以下の起炎菌と抗菌薬の組み合わせのうち、膀胱炎の治療において適切なものはどれか。
(1)起炎菌:腸球菌 抗菌薬:新世代セフェム系薬
服薬指導
膀胱炎でESBL産生大腸菌が検出された患者〈処方箋〉
(2)腸球菌
(3)腐性ブドウ球菌
(2)起炎菌:ESBL産生大腸菌 抗菌薬:カルバペネム系薬
(3)起炎菌:大腸菌 抗菌薬:モキシフロキサシン、ガレノキサシン
- 1