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社会福祉法人善光会最高執行責任者の宮本隆史氏

 介護報酬改定でLIFE(科学的介護情報システム)が導入されるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大によって図らずも現場のデジタル化が推進。介護業界のこうした情勢を受け、2021年をケアテック元年と位置づける介護関係者は多い。その中で介護ロボットはどのような役割を果たすのか。「日経クロスヘルス EXPO 2021」の日経ヘルスケア特別セッション「介護DX(介護ロボット)の最新事情」(10月21日(木)14時20分~50分)で、社会福祉法人善光会(東京都大田区)最高執行責任者の宮本隆史氏はその展望を示してくれそうだ。

 善光会は複合福祉施設サンタフェガーデンヒルズ(東京都大田区)において、特別養護老人ホームにおける現場業務の詳細な分析を基に、介護ロボットの集中的導入などで業務改善をいち早く進めてきた。そうした先駆的な取り組みによって、夜間の巡回・見守りなどのオペレーションを最適化し、職員の業務量削減とケアの質の向上を両立させている。

 善光会はさらに、社会福祉法人では例のない研究開発・シンクタンク機能を有した研究所も設立しており、介護領域におけるメーカーとの開発・実証研究を展開するほか、複数の省庁連携プロジェクトにも参加している。そうした取り組みを進める中で介護現場におけるICT・テクノロジーの活用を普及していくために同会が力を入れているのが、「運用できる人材の育成」と「使いこなす環境の開発」の2つだ。

 「ICT・テクノロジーを運用できる人材の育成」として進めているのが、「スマート介護士」資格の創設。介護現場で新しい技術や機器に対応し、それらを組み合わせて最適な業務の流れを創り出す人材を育成して認定する体制づくりを進めている。

 2つ目の「ICT・テクノロジーを使いこなす環境の開発」として開発したのが、SCOP(Smart Care Operating Platform)。複数の介護ロボットを導入する場合、それらを管理するアプリや端末も複数が混在し、現場の業務がかえって煩雑になってしまうという問題がある。その課題に対応するため、複数のロボットのメーカーと組んでインターフェースを統合し、介護ロボットから得られる情報を一覧できて直感的に活用できるようにする。利用者・家族を含めた関係者をつなぐプラットフォームともなり、約100法人が既に導入している。

 介護に関する情報の集約化が進む中で、次の大きな課題は「介護のアウトカムを可視化すること。LIFEとの連携も見据えて開発を進めている」と宮本氏は語る。SCOPでは、介護職員が通常業務を行う中で、介護ロボットや介護記録から情報をAI(人工知能)が抽出して、アウトカムの評価や有用な情報をフィードバックする機能を開発中だ。ケアテック元年から始まるICT化の大きな波に乗り遅れないためにも、宮本氏の講演は見逃せない。

10月21日(木)「日経クロスヘルス EXPO 2021」で
介護ロボットの特別セッションを無料開催!

日時:2021年10月21日 (木) 14:20~14:50
演題:「介護DX(介護ロボット)の最新事情」
※オンライン開催、申込者は無料で聴講が可能です

<演者>
社会福祉法人善光会理事・最高執行責任者
宮本 隆史 氏

◆お申し込みはこちら

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