
医療現場は地獄の戦場だった!
大内 啓、井上理津子 (著)
1540円(税込み)/2020年12月発行
(株)ビジネス社
TEL03-5227-1602
緊急搬送されてきた患者が次々に死んでいく──。アメリカの救命救急室の最前線で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者対応に当たった日本人医師による緊急リポート。筆者は、ハーバード・メディカル・スクール助教授でブリガム・アンド・ウィメンズ病院救急部指導医の大内啓氏。
前半では、筆者が勤務する病院でのCOVID-19患者の受け入れの様子が記されている。「救急車5台が同時到着」「力尽きる医師たち」「iPadで家族とお別れ」など緊迫する医療体制や追い詰められていく医療従事者の様子、COVID-19による患者の死の問題などが詳細に記されている。後半ではアメリカの医療制度などを解説。アメリカの救急現場からの報告は決して他人事ではない。日本の現状と照らし合わせて参考にしたい。