2008/07/22
乳がん監修:京都大学乳腺外科学教授 戸井 雅和氏 | ![]() | |||
乳がんの発生のほとんどは、環境因子が原因となっています。ただし、なかには体質(遺伝)が関連して乳がんになる場合があります。近い血縁者に、乳がんや卵巣がんを経験した方がいる場合には、その可能性が出てきます。
体質が関連した乳がんで注意すべきことは、温存手術を受けた場合に、再度、その乳房内に新しい乳がんが生じるリスク、反対側の乳房に新しく乳がんが生じるリスク、卵巣がんが生じるリスクが、そうでない場合に比べて、高くなるということです。
乳がん治療後は、乳がん検診のみならず、卵巣がん検診も定期的に受けることをお勧めします。また、より詳しく、ご自身のがんについて知り、予防策を立てたいという場合には、遺伝カウンセリングを受けるという選択肢もあります。