2008/04/22
前立腺がん監修:京都大学医学部泌尿器科学教室教授 小川 修 | ![]() | |||
臨床試験は、新しい治療法や薬剤の安全性や有効性を科学的に調べるために行われています。臨床試験に参加するメリットは、保険の適応になっていない治療法や国内未承認の薬剤の投与を受けられることです。ただし、新しい治療法や薬剤が実際にはそれほど効果が高くない場合や、副作用が出る危険性もあります。
国内外において多くの臨床試験が進行中で、次々と新しい試験が開始される一方、結果検討のため終了する試験もあります。また、参加できる患者さんの条件も決まっているため、すべての患者さんが臨床試験に参加できるわけではありません。したがって、特に進行がんや再発がんの方で、新しい治療法や薬剤に興味がある場合は、自分の考えをあらかじめ主治医に伝えておくといいでしょう。ただし、医師のなかにも、臨床試験に積極的に取り組んでいる医師がいる一方で、それほど積極的に取り組んでいない医師もいます。そのため、主治医の臨床試験に対する考え方も確認しておきましょう。