働けない間の収入減
私はフリーランスでライターの仕事をしています。主な仕事は、健康雑誌の取材・執筆、書籍の企画と執筆。そしてそれ以外に、週1~2日の事務仕事をしていました。8年間のOL経験があるので、営業サポート事務はお手のものです。
父の闘病中は、執筆にかかわる仕事をする心境になれなかったので、もっぱら、この事務職だけで最低限の収入を確保していました。9時~17時半までの仕事を終えてから、高速道路で実家に移動、1~2日実家に泊まって作業をし、朝、実家から出勤、と車で往復していました。私は車の運転が苦になりません。車での移動時間は、いい気分転換になりました。
そしてこのころ、私は、九星気学の勉強を始めました。当初は「父の病気のことばかり考えていると気が重くなる。全く違う脳の使い方をして、一時だけでも別の世界に集中したい」というのが動機でした。しかし、始めてみると勉強そのものが面白く、2年たった今は、鑑定ができるほどになっています。
「親の看病をしていく上で、これまでと全く同じ働き方はできない。だったら、自分の特長を活かせる別の働き方も視野に入れた方がいい」という意識が芽生えていたようです。
会社員であれば、休暇を使う、遅刻や早退など短時間勤務をするなど、会社の制度を使って時間のやりくりが必要になるでしょう。「私がやらなければ」「周りに迷惑を掛けて申し訳ない」と考えてしまうと思いますが、会社が組織である以上、「自分の仕事の代わりができる人」がいるはずです。いなければ、育てなくてはなりません。
そういう意味でも、親の看病、介護は、これまでの仕事のやり方を振り返り、最も効率的な方法を模索するチャンスといえるかもしれません。
柔軟な発想で、仕事に取り組んでいきましょう。元気があれば、何でもできるのですから。