抗がん剤投与の際は、口腔粘膜の再生機能が阻害されるため、口腔粘膜炎が起こりやすくなる。患者のQOLを大きく低下させる要因となる口腔有害事象を的確に把握し、対応するための口腔ケアのポイントを紹介する。
抗がん剤投与に伴う口腔有害事象を早期に発見し、適切な口腔ケア介入を行うための第一歩は、患者の口腔内の観察です。患者に対しても、普段の生活の一部として、口腔内の観察を行うように指導する必要があります。
ここでは、頭頸部がんの化学放射線治療を受けていてセルフケアが難しいという患者を想定し、口腔内の観察および口腔ケアのポイントを解説します。
動画1 口腔内の観察【下の画像をクリックすると別ウインドウで動画が再生されます】
がん治療における口腔ケアでまず重要なのは、口腔内の清潔を保って二次感染を予防することです。ここでは、がん患者の口腔ケアに適した歯磨き粉や歯ブラシ、ブラッシングの注意点を紹介します。
動画2 歯磨きの工夫(その1) 口腔ケアに使う歯磨き粉と歯ブラシ【下の画像をクリックすると別ウインドウで動画が再生されます】
動画3 歯磨きの工夫(その2) ブラッシングの注意点【下の画像をクリックすると別ウインドウで動画が再生されます】