2010/02/23
以前は何でも気兼ねなく話せた家族でも、今では親がすべてを話してくれないことがあるかも知れません。
たぶん、そういうときは、あなたの親はあなたに悪い知らせや不確かな情報を知らせないように用心しているのでしょう。何でも知りたいと思うティーンもいれば、知りたがらないティーンもいます。親に、あなたがどの程度まで知りたいのか話しておきましょう。
ここ数週間、もしくは数カ月の間、あなたは両親の会話の一部を耳にして、困惑したり、怖いと感じたことがあるかも知れません。そのことについて両親と話し合ってみましょう。
●家族や友だちの輪を広げましょう
・問題点
いつも電話で、あなたのきょうだいが今どうしているか聞いてくる人たちに、毎回すべてを説明するのが負担になってきている。
・解決策
あなたのきょうだいが今どうしているかを他の人に頼んで伝えてもらいましょう。親戚や、家族づき合いをしている友だちなどに連絡先になってもらって、他の人に伝えてもらいましょう。WEBサイトやe-mailのメーリングリストサービスを使う人もいます。
●必要なときは助けてもらう
・問題点
家族が、家の掃除や食事の支度などを今まで通り続けることが困難である。
・解決策
友だちや近所の人が食事の準備や掃除、運転、あなたやあなたのきょうだいの世話を申し出てくれる場合があります。親と一緒に、助けて欲しいことのリストを作りましょう。電話のそばにリストを置いておき、誰かが手助けを申し出てくれたときには、それを見て頼むことを決めましょう。
●家族の一員として強くなる
『妹のGinaががんになるまでは、うちの家族はさほど仲が良くなかった。それぞれ自分の好きなようにしていたし、一緒にいることもそんなになかった。Ginaが病気になってから、僕たちは結束し始めた。僕たちは牧師さんに、日々の生活の意味について話を聞いた。今では、ささいなこと……たとえば、家族みんなで夕食を食べることだって、特別な意味があるように感じるよ』--Jared,13歳
子どもががんになると、しばらくの間、ばらばらになってしまう家族もあります。しかし家族がより強く親密になる方法もあります。次のようなことによって、家族の絆(きずな)がより深まったというティーンもいます。
・相手の立場になってみて、その人ならどう感じるか考えてみた。
・感情の表し方は違っても、みんなつらいのだということを理解するようになった。ずっと泣いている人もいれば、感情を表に出さない人、またユーモアで乗り越えた人もいる。
・個性の違いを尊重し、それぞれの気持ちを話し合うことを学んだ。相手の気持ちが分かるほど、お互いにもっと助け合うことができるようになった。
『2番目の兄のTerrellががんになったとき、みんながいろんなふうに変わってしまったわ。弟は赤ちゃんにもどったみたいになったし、兄さんは家に寄り付かなくなった。私くらいじゃないかなぁ?家族みんなのことを受け止めなきゃと思ったのは』--Keisha,14歳
(監修:東京大学大学院家族看護学分野 上別府 圭子)
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