2009/12/08
身体の内も外も“健康を維持する”ことが大切です。この章では、親の闘病の間中あなた自身が健やかであるために大切なことをまとめています。
●ストレスにどう対処するか
ストレスがあると物忘れしやすくなり、イライラして、風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。ここでは、他のティーンがストレスを軽減するのに役立ったことを挙げておきます。毎週、一つか二つ試してみてください。
●あなたの身体と心のケア
・誰かと一緒に過ごす。
・友達の家で過ごす。
・スポーツやクラブに参加する。
・リラックスして睡眠を十分にとる。
・休憩をとりましょう。そうすれば活力がわき、気分も楽になるでしょう。
・毎晩8時間は睡眠をとりましょう。
・祈りや瞑想をしてみましょう。
・演奏してみたり、音楽を聴いたりしてみましょう。
・ボランティアに参加する
・対がんイベントとしてのウォーキングに参加しましょう。
・がん撲滅の募金を集めるために、手作りお菓子販売会などのチャリティーイベントを計画してみましょう。
・危険なことは避ける
・喫煙や飲酒、麻薬には近づかないようにしましょう。
・創造的な活動をする
・あなたの考えや経験を日記につけましょう。
・絵を描いたり写真を撮ったりしてみましょう。
・困難な経験を通じて何かを成し遂げた人たちの本を読みましょう。彼らが何に助けられたかを学びましょう。
・十分な食事や水分を摂る
・1日コップ6~8杯の水を飲むと疲れにくくなります。
・夕方になったら目がさえないようにカフェインの入っている飲み物は避けましょう。
・食事を選べる場合は新鮮なフルーツ、全粒パン、七面鳥などの低脂肪の肉類にしましょう。
・糖類の多い食物は避けましょう。
・活動的な生活
・スポーツや散歩、ランニングをしましょう。
・さまざまなストレッチングや呼吸のエクササイズを習いましょう。
ご存知でしたか?
運動によって気分がよくなることが明らかになっています。ランニングや水泳、早足で歩くだけでも気分が晴れます。
●いろいろな事を整理してみる
物事を整理することでストレスを軽減することができます。すぐに実行できることがらを挙げてみます。
・家で
・予定表を作り、一番したいことをリストの一番上に書きましょう。
・家族の予定を把握できるように大きなカレンダーを作りましょう。
・学校で
・学校でできることをたくさんしてみましょう。
・家の出来事を先生に話しましょう。ただし言い訳にするためではありません。
・勉強が遅れているなら先生やカウンセラーに相談しましょう。
気持ちが落ち込んだときは誰かに相談しましょう。
親が病気になると気がめいったり、落ち込んだりします。大変な状況では悲しみや憂うつな気持ちにもなります。でも、気分がめいる状態が2週間以上続き、今まで楽しかったことが手につかないようならば、抑うつ状態といえるかもしれません。こんな時に、知っておいて欲しいのは、望みさえすれば、助けが得られるということです。カウンセラーに相談することで救われることも多いのです。次のようなことがあれば、カウンセラーに相談してください。
こんなことはありませんか?
・ひとりで落ち込んだり絶望的になったり、生きることに意味はないと考えたりしていませんか?
・家族や友人への興味がなくなっていませんか?
・見ること聞くこと、または周囲の人すべてが気に障りませんか?
・怒りっぽくなっていませんか?
・自分の身体を傷つけたい衝動にかられませんか?
こんな状況ではありませんか?
・今まで楽しかったことに興味がなくなっていませんか?
・いつもより食事の量が極端に増えたり、減ったりしていませんか?
・毎日何度も泣いたり、すぐに泣き出したりしていませんか?
・何もかも忘れたくて薬を使ったり、お酒を飲んだりしていませんか?
・いつもより睡眠時間が長い、もしくは、眠れなくなったりしていませんか?
・すごく疲れた気分ではありませんか?
もしこれらの質問のうちいくつかに当てはまるようであれば、信頼できる人に相談してみましょう。カウンセラーを探したり、サポートグループに参加する方法については「サポートを見つける」の章を参照してください。
『僕と父さんはいつもけんかばかりでうまくいっていなかったんだ。父さんががんになったときはすごく申し訳なかったよ。そしたら、看護師さんがこのサポートグループを紹介してくれて、友達と行ってみることにしたんだ。最初、僕は他の人の話を聞くだけだったけど、みんな同じなんだなぁ・・・と思ったし、本当にいいアドバイスをもらったよ。パパと僕は今ではもっと話すようになったし、今まで僕らは、なんてわけの分からないことでけんかしていたんだろうって二人で吹き出すくらいなんだ。』--親のがんを経験したAlex, 17歳
(監修:東京大学大学院家族看護学分野 上別府 圭子)
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