2009/08/25
遠く離れたところに住んでいる場合、どのようなサポートが治療終了後も必要なのかよくわからないかもしれません。大切な人がどのように対処しているのかを知る上で、どうしてもを一歩立ち遅れてしまうと感じるかもしれません。しかし、たとえあなたが遠く離れたところに住んでいたとしても、サポートを継続することはできます。自分自身の日常生活に戻りながらも、なにか問題が起きたときにそれを解決してあげることができます。
介護する人が病人から1時間以上離れた場所に住んでいる場合、連絡手段として電話を利用することが多くなります。しかし、大切な人が何を必要としているのかということを電話で判断するのは容易なことではありません。実際に医療上の緊急事態が発生した場合であれば、あなたは大切な人のもとに直ちに駆けつけるでしょう。しかし、それ以外の場合、状況を判断するのは難しいことです。電話や電子メールで定期的に連絡を取り合うことは大切な手段です。お互いに励まし合うことができ、また、話すことで、回復状況がある程度わかるでしょう。
●窓口となる人を見つけておく
治療終了後も依然として介護が必要な患者の場合は、支援を求める際に有料のものとボランティアのものと、両方のサポートについて調べておくことが勧められます。まだこういった介護に関してのサポートについて調べていないのでしたら、大切な人の近所に住んでいて、日中・夜間を問わず連絡でき、緊急事態に頼ることができるような人たちの支援ネットワークを作っておきましょう。そして時々大切な人の様子を見に行ってもらえるとよいでしょう。治療中は支援することができなかった人でも、今ならできるかもしれません。
また、訪問ボランティアや、高齢者向けデイケア(昼間介護)センター、食事の宅配サービスについても調べてみましょう。患者の住む地域の電話帳を1冊入手しておけば、手際よく情報を調べることができますし、オンライン版の電話帳も便利です。
●その他のヒント
・どのようなサポートが今も必要なのか話し合いましょう。
・他の家族のメンバーや友人が、病人を見舞う際は、様子がどのようであったか教えてもらいましょう。
・あなた以外の遠距離に住んでいる友人や家族には、電話や電子メール、ハガキなどで大切な人と連絡を取り合ってもらうようにしましょう。
・大切な人から再び距離的に離れてしまったことで、介護に関して蚊帳の外に置かれたように感じるならば、あなた自身がまだサポートを必要としていることを友人や家族に伝えましょう。
(監修:名古屋市立大学医学部 明智 龍男)
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