2009/06/23
介護者にとって、仕事と患者の介護やサポートの両立が、一番大きな負担の一つです。介護によってあなたの職場での環境に次のような影響が出ることがあります。
・あなたの気分の変動が大きいために、同僚があなたと一緒に働くことに困惑していたり、やる気を失う。
・仕事に集中できなかったり、生産性が落ちる。
・ストレスが基で体調を崩し、遅刻したり欠勤するようになる。
・配偶者もしくはパートナーが働けない場合に、あなたが自分の家族をたった一人で養わなければいけないという重圧感が生じる。
・定年がもうすぐなのに働き続けなければならないプレッシャーを感じる。
家族の病気に関しての、あなたが勤めている会社の規則や方針を調べてみたほうがいいでしょう。従業員への支援制度がないか確かめてみましょう。多くの会社では、相談できる労働生活カウンセラーがいて、従業員への支援制度もあります。従業員のために、老人介護支援制度や、それ以外にもあなたが介護の支援を受けることができるような制度を持っている会社もあります。雇用者は、介護のために有給休暇を取らせてくれるかもしれませんが、無給の休暇とするかもしれません。
もし適切な制度が無いならば、何か対応してもらえないか願い出てみましょう。例えば、フレックスタイム、シフトの交代、自分のスケジュール調整、もし必要であれば在宅勤務などが考えられます。
家族介護休業法(The Family and Medical Leave Act)があなたの場合に適応されるかもしれません。近親の家族が重篤な病状となった場合、雇用者は12カ月ごとに12週間までの無給休暇を被雇用者に与えなければならないことになっています。
※編集部注釈:米国の家族介護休業法に対応する法律として、日本には育児・介護休業法があります。同法では、要介護状態にある家族を介護するために、一定期間の介護休暇の取得が認められています。
(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)
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