2009/06/16
『いつも明るく前向きでいたいと思っていることでしょう。だけど同時に、家族の他のメンバーに本当の気持ちを見せたいと思っているのではないでしょうか。状況が悪くなったときに、あなたをどうやって支えたらいいか、また、どうやったらショックを受けないかを家族のみんなが理解できるようにね。』--介護経験者のKen |
何をすべきかということについて、家族や友達と意見が分かれることがあります。治療の選択肢について、家族内で口論が生じることもよくあることです。ある人が他の人より世話の分担が大きいと言い争うこともあります。皆が、大切な患者に最善のことをしようとしても、何が最善かで意見が分かれることもあります。それぞれ自分の信念や価値観があるため、決断を下すことが難しくなったりします。このようなときは、ときどき医療ケアチームに、家族で話し合いを持てる場を作ってもらうように頼んでみましょう。
患者本人に、家族会議を持ちたいと思っているか、自分も参加したいと思っているか聞いてみましょう。家族の話し合いの場では、全員ができるだけ多くの情報を共有するようにしましょう。もし、必要ならソーシャルワーカーやカウンセラーにも同席してもらいましょう。また、話し合うべき問題のリストを作って持っていってもいいでしょう。こういった話し合いの場は、以下の目的のためにも開かれます。
・医療ケアチームが治療の目的を説明する機会になる。
・ケアに対する家族の要望を明らかにする。
・皆が自分たちの気持ちをオープンに言える場を作る。
・しなければならない介護の分担をはっきりさせることができる。
話し合いの場では、家族はそれぞれ、どんな気持ちでいるかを話したいと思うかもしれませんし、どのような手伝いができるか決めるるのもよいでしょう。一人ひとりが、違った役割を提供できるものです。
話し合いの最後には、医療ケアチームの人にまとめてもらい、次へ進むための計画を立ててもらいましょう。
(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)
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