2009/06/16
『結婚して42年。私たちは言葉さえも必要ではないくらいの絆で結ばれています。』--介護経験者のGayle |
あなたは、パートナーとの性生活が今までと変わってしまったと思っているかもしれません。その原因としていろいろなことがあります。
・パートナーが治療で疲れていたり、痛みがあったり、気分が良くない。
・あなたが疲れている。
・二人の関係が疎遠であったり、ぎくしゃくしている。
・あなた、またはパートナーが、相手の状態を見て不安に感じている。
・パートナーを傷つけてしまうのではないかとあなたが心配している。
・治療がパートナーの性欲や性能力に影響している。
こういった問題があったとしても、愛情表現を続けることができます。性的な行為は、ただ肉体的なものだけではありません。感情での深い交わりもあります。ここに、性生活を改善する方法をいくつか挙げます。
・性生活について話し合ってみましょう。二人で話せる時間を選びましょう。ただ、話すことだけに集中して、二人ががどうやったら新たな関係を築けるか話し合ってみましょう。
・判断を下さないようにしましょう。パートナーが行為を行えないとき、その訳を探そうとしないでください。パートナーが何を望んでいるか、話したそうであれば話してもらい、話したくなさそうであればあえて聞き出さないようにしましょう。
・機会を設ける。二人の時間を必ず取りましょう。電話やテレビのスイッチを切り、もし必要なら子どもたちを何時間か誰かにあずかってもらいましょう。
・のんびりしましょう。絆を深め合いましょう。肉体の接触を伴わずとも、1時間程度、一緒にいる時間を作りましょう。例えば、音楽を聴いたり、散歩をしたり。こういった時間は、あらためて絆を深めることになります。
・新しい感触を確かめてみましょう。がんの治療や手術で、パートナーの身体が以前と変わってしまう場合があります。以前なら触られて気持ちよく感じた部分が、今では何も感じなかったり、痛かったりするかもしれません。消えてゆく変化もありますが、ずっと続くものもあります。とりあえずは、二人で、どんなふうに触れあえば気持ちがいいか確かめ合ってみましょう。例えば、抱きしめたり、抱き合ったり、寄り添ったりしてみましょう。。
・セラピストやカウンセラーに相談しましょう。がん患者の性や性生活の専門家がいます。
(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)
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