2009/05/26
子どもたちからの死についての質問や心配事に対する回答をあらかじめ用意しておきましょう。子どもたちは、例え患者の予後が良いものであっても、死というものに不安を持つものです。
・がんは一つの病気にすぎないことを子どもたちに教えましょう。もし、患者の予後が良好な場合、子どもたちに、医師は治療ができると思っているということを伝えてあげましょう。
・子どもたちが家族のがんをどう思っているか、そして、心配していることは何なのかを根気強く聞いてあげましょう。そして、思い違いをしているようなら、正しいことを教えましょう。
・愛と希望をもって、真実を子どもたちに伝えましょう。自分でも確信が持てないようないい話で子どもたちを納得させようとせず、患者が、今いい治療を受けていて、あなたも患者がよくなると望んでいること、そして先のことは分からないけれど精一杯やっていることを話して安心させてあげましょう。
・がんやその他のことで予想しないことが起きたとしても、子どもたちの世話について心配は要らないとしっかり伝えましょう。家族が亡くなったとき、しばらく子どもたちは悲しむかもしれませんが、永遠の愛も感じることができるでしょう。また、どうやったら再び幸せが訪れるかを子どもたちは学んでいくでしょう。
・大切な家族がもうすぐ死んでしまうのではないことを子どもたちに分かってもらいましょう。もし何か状況が変わったり、死というものがありうる状況になったら、子どもたちにきちんと伝えると言って安心させてあげましょう。そして、家族がよくなるとあなたは考えており、またそう望んでいると話を締めくくりましょう。そして子どもたちが今日という日を精一杯生きるように励ましましょう。
(監修:埼玉医科大学国際医療センター 大西 秀樹)
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