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がん診療の現場から

2019/09/20

抗がん薬の副作用が出たら我慢せず相談してください

 抗がん薬の投与を受ける上でとても大切なことがあります。それは、副作用が出た場合にすぐに病院に連絡することです。

 患者さんは、治りたい、良くなりたいという気持ちから、副作用が出ても頑張って抗がん薬を服用しつづけることがあります。例えば、患者さんが飲み薬を飲んでいるときにしばしば起こす誤解があります。辛くてご飯を食べられなくても、何とか無理して一口だけリンゴを食べて、抗癌薬を飲む方がいらっしゃいます。実はご飯が食べられないほどしんどいのであれば、飲まない方が良いのです。ですから、辛ければ我慢せずに病院に電話する、連絡することが大切です。

 最近は、調剤薬局の薬剤師に相談できる場合もあります。この場合、どの薬局でも大丈夫という訳ではないことに注意が必要です。情報共有ができる仕組みになっていない、患者さんがどういう状況で抗癌薬の投与を受けているのかが伝わっていない場合が少なくないからです。もちろん特定の病院が地域の調剤薬局と連携して情報を共有し、その地域で治療が完結している場合は、薬局の薬剤師に相談することは有用です。しかし大学病院やがんセンターに遠いところから通っていて、自宅の近くでお薬をもらいたい場合には、薬局の薬剤師がどこまできちんと対応できるかは分かりません。

 真っ黒な便が出たなどいつもと違うことが起きた場合や、副作用が出たときには、遠慮なく速やかにかかっている病院に連絡することが、適切な治療をより長く受けられることにつながります。


佐藤 太郎(さとう たろう)氏
大阪大学先進癌薬物療法開発学教授

1993年弘前大学医学部卒。弘前大学第一内科で坂田優氏の薫陶を受ける。
Case Western Reserve Univ. School of Medicine、Univ. of Colorado Health science Ctr. School of Medicineを経て、2003年近畿大学腫瘍内科助手、2005年講師。2011年大阪大学先進癌薬物療法開発学准教授、2013年より現職。
「2000年から2010年ころまで、日本における新規抗がん剤の導入は、世界より数年遅れているのが一般的でした。そこには政治的な問題もありますが、新薬を適切に患者に使用し、評価する、薬物療法医が十分いない事も大きな要因となっていました。私たちは、2011年から大阪大学消化器外科教室と共同し、腫瘍内科として、新薬の導入に努めています」

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