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レポート

2019/4/2

がんで入院した子どもの勉強する権利を守る

成人患者が主体のがん専門病院における取り組み

森下紀代美=医学ライター

 小児がんと診断された場合、治療は長期に及ぶことが予想される。患者である子どもとその親は、疾患そのものに対する不安に加え、治療後に元の生活に戻れるのか、学校に再びなじめるのか、勉強が遅れてしまわないかなど、さまざまな不安を抱える。

 入院して治療を受ける子どもに継続して教育を行うため、病院内に設置される学級は「院内学級」などの名前で呼ばれている。対象は義務教育を受ける小・中学生の子どもで、病状や体調に合わせて教育が行われる(https://ganjoho.jp/child/support/school/school.html)。

 がん研究会有明病院の患者は主に成人のがん患者であるが、小児がんの患者も治療を受けている。そのため病院内教育として、教師が病院を訪問する「訪問学級」が設けられているが、小児がんの患者数は少ないため、学習専用のスペースはなく、授業は病室や廊下の片隅などで行われる状況にあった。

新しい勉強部屋での授業
(中村美穂氏提供)

 この改善に取り組んだのが、院内の医師、看護師、ソーシャルワーカー、臨床心理士などで構成され、がん患者の子どもや小児がんの患者の心のケアについて考える、がん研チャイルド・ライフ・サポート(Ganken child life support:GCLS)研究会だった。粘り強く病院幹部との交渉を重ねた結果、2019年2月14日、同院では初めて、訪問学級のための勉強部屋が設置された。

 2015年に発足した研究会の発起人である消化器化学療法科副医長の市村崇氏、小児がんの患者の多くが入院する整形外科病棟の看護師長である中村美穂氏に、がんの専門病院における院内学級の意義と課題について聞いた。

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