このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2018/12/11

日本放射線腫瘍学会第31回学術大会・シンポジウムより

身近になりつつある陽子線治療と重粒子線治療

X線治療や化学療法との併用でより効果を高める試みが進む

八倉巻尚子=医学ライター

 がんの治療方法の1つである放射線療法は、使われる放射線の種類によって照射方法や効果が異なる。従来のX線治療に比べて副作用が少なく、治療効果が高いことが期待されるのが粒子線治療陽子線治療重粒子線治療)だ。2018年4月から公的医療保険が適用される疾患が増え、実施施設も今年新たに1施設が加わった。

 10月に京都で開催された日本放射線腫瘍学会第31回学術大会シンポジウム「放射線治療の新戦略」では、陽子線治療と重粒子線治療、さらに温熱療法とも呼ばれるハイパーサーミア治療について、その現状と今後の課題が紹介された。


 放射線には電磁波と粒子線があり、からだの外側から照射する外部照射でよく使われるX線とガンマ線は波長の短い電磁波である。一方、水素の原子核である陽子や、炭素やアルゴンなどの重粒子を高速に加速した放射線は粒子線といわれる。

 粒子線による治療はX線治療に比べて、がんに集中して高いエネルギーの放射線を照射することが可能で、それにより高い効果が得られると考えられている。また主に重粒子線治療では照射回数の少ない治療が開発されてきた。

 粒子線治療が可能な施設は、世界では2017年時点で陽子線治療が63カ所、重粒子線治療が10カ所で、年々増加傾向にある。国内では現在、陽子線治療は16カ所、重粒子線治療は6カ所で行われている(http://www.antm.or.jp/05_treatment/04.html)。うち大阪重粒子線センターの重粒子線治療は今年10月からの開始で、今後も、陽子線治療、重粒子線治療ともに実施施設が増えることが見込まれている。

この記事を友達に伝える印刷用ページ