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レポート

2018/12/4

第56回日本癌治療学会学術集会

患者が臨床研究をチェックするってどういうこと?

日本癌治療学会PALプログラム「模擬倫理委員会」より

福原麻希=医療ジャーナリスト

 今年4月に施行された「臨床研究法」により、これから薬剤や医療機器の臨床研究を行うためには、「倫理委員会」の承認が必要となった。倫理委員会には、これまでも患者の立場での参加はあったが、ますます委員として推薦を受ける人が増えてくるだろう。臨床試験を患者の立場でチェックするとは、どのようなことなのだろうか。

 10月の第56回日本癌治療学会学術集会では、がん患者・支援者プログラムとして「模擬倫理委員会」が開催された。


 日本癌治療学会では2009年の第47回学術集会から、患者や家族、患者会等の活動者を対象としたがん患者・支援者プログラムPAL(Patient Advocate Leadership)を実施している。その目的は、患者・家族および患者会活動をする人が、がん医療の知識と最新情報を学ぶこと、そしてそれらの人々が学会で得た知識や最新の情報をもとに、日本のがん医療やがん患者・家族の支援の質を向上させるための活動のリーダーとして活躍することだ。今年も93人が参加登録した。PALプログラム参加者は大会参加費が免除されるほか、旅費の一部が助成される。またこれらの費用は、学会会員の年会費でまかなわれている(参考記事「がん患者や支援者に開かれた学会を実現へ」)。


 PALプログラムの開始から10年、実際にがん医療の現場において、患者が果たす役割は大きくなってきている。その1例が、今年4月に施行された「臨床研究法」において、臨床研究の実施には患者の立場を代表する委員も加わった「倫理委員会」の承認が必要とされたことだろう(参考記事「倫理委員会とは何でしょうか?」)。

 倫理委員会(組織によっては「倫理審査委員会」とも呼ばれる)とは、ヒトを対象とする医学研究(薬や医療機器等の治験を含む臨床研究)において、その研究計画が倫理指針に則っているかどうかを議論し審査する組織内の機能のこと。組織によっては、会議予定日に患者委員が欠席する場合には会議を開催できないと決まっていることもある。

 PALプログラムでは3年前から、倫理委員会の委員に指名されても戸惑うことがないように、患者代表の立場から「どのような視点で発言すればいいか」を考える機会となるワークショップを開催している。

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