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レポート

2018/10/30

第60回日本婦人科腫瘍学会学術講演会・ワークショップより

毒性の低い放射線療法・効果の高い化学療法の開発が進む子宮頸がんの治療

化学療法の改善は進むが2次治療が今後の課題

八倉巻尚子=医学ライター

【化学療法】進行・再発子宮頸がんに対するレジメンの開発

 進行・再発子宮頸がんの治療には、TP療法+ベバシズマブやTP療法、TC療法が行われている。これは、これまでに行われてきた臨床試験の結果に基づいている。標準治療はシスプラチン単剤からTP療法(GOG204試験など)となり、JCOG0505試験ではTC療法のTP療法に対する非劣性が証明され、TC療法も標準的な位置付けになった。放射線治療後の補助療法や術前補助療法でもTC療法がベースのレジメンになっている。

 また化学療法にベバシズマブを併用することによってOSが延長することがGOG240試験で示された。この試験と国内のフェーズ2試験の結果から、ベバシズマブは日本でも2016年に進行・再発子宮頸がんに適応拡大されている。

 さらなる予後改善を目指して、投与期間を短縮して総投与量を増やすdose-dense TC療法のフェーズ2/3試験JCOG1311が開始されている。この試験ではベバシズマブの承認を受けてプロトコルが改訂され、TC療法±ベバシズマブとdose-dense TC療法±ベバシズマブが比較検討される。またTC療法+ベバシズマブのフェーズ2試験JCOG1079も行われている。

 「化学療法は以前に比べてかなり改善してきている。しかし再発後の予後は比較的悪い状況であることは変わりないので、セカンドラインの開発が次の大きな問題かと思う」と石川氏は話した。

 子宮頸がんの今後の治療開発について、石川氏は「私の予想だが、ゲノム医療や個別化医療に向かうだろう。医療機器も進歩しており、診断、手術、放射線の技術革新があり、まったく新しい治療法がでてくるかもしれない」と述べた。また子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)を標的とした予防、治療がこれから出てくるのではないかと思っているとも話した。

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