このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

Report レポート

レポート一覧へ

新着一覧へ

レポート

2017/12/11

前立腺がんの患者団体らがラン&ウォークイベント「Mo-FESTA」を開催

ひげで考えよう!男性のがん

福島安紀=医療ライター

アジア太平洋地域の前立腺がん患者会が連携して課題解決求める動きも
 一方、アジア太平洋前立腺がん患者会合同会議は、男性デー目前の11月17日、下記の4項目からなる「前立腺がんアジア太平洋白書:変化のための統一声明~アジア太平洋地域の前立腺がん患者の転帰と支援を改善するための優先事項」を発表した(表)。

表 アジア太平洋地域の前立腺がん患者の転帰と支援を改善するための優先事項

●利害関係者と地域社会の啓発を通じて、前立腺がんとその影響に関する社会の認識を向上させる
●医療の提供と前立腺がん管理の一貫性、および患者と医療従事者との間で共有された意思決定を向上させる
●前立腺がんが国の医療政策の優先分野となることを提唱する
●前立腺がんの家族歴がある男性をはじめとする高リスク群に検診の重要性の認知度を向上させる

 同会議は、3月に東京で初開催され、日本の腺友倶楽部の他、オーストラリア前立腺がん財団、中国プライマリーヘルスケア財団、韓国前立腺がん患者協会、台湾前立腺がん予防協会の5団体の代表が参加。JCHO東京新宿メディカルセンター副院長で泌尿器科主任部長の赤倉功一郎氏、メルボルン大学のダミアン・ボルトン(Damien Bolton)教授が共同座長を務めた。

 統一声明が出された背景には、これまで前立腺がんが少なかったアジア地域でも、食生活やライフスタイルの変化、高齢化によって前立腺がん患者が増えているにも関わらず、その対策が遅れている点がある。12年の前立腺がんによる死亡者数は日本と中国、韓国、オーストラリアで合計4万人弱だったが、罹患率、死亡率とも倍増すると予測されている。同会議では、前立腺がんの治療後の男性に対するサポートの欠如、治療の経済的負担、治療法やケアに対する課題も指摘された。

 武内氏は、白書の中で、日本の前立腺がん治療の問題点を次のように指摘し、前立腺がんの患者向けガイドライン作成の必要性を訴えた。「日本の前立腺がん男性には、多くの治療選択肢がある。しかしながら、患者ガイドラインがなく、様々なタイプの前立腺がんに関する情報は限られている。その結果、患者は自分の選択肢について確信が持てず、治療法の決定は医師の指示によるところが多くなり、医師は監視療法(定期的な検査を受けながらの経過観察)よりもロボット手術を推奨することが多い」。

 同会議は、アジア太平洋地域の患者の支援のために、毎年共同のイニシアチブを実施することに合意したという。「日本では、泌尿器科医が治療法の説明をするため、手術を勧められることが多く、放射線療法の実施割合が米国などと比べても少ないという問題もあります。患者会として、前立腺がんと診断されたばかりの患者が、適切な情報を入手して治療法が選べるようにサポートする活動も続けていきたいです」と武内氏は強調した。

この記事を友達に伝える印刷用ページ