充実すべき情報、取り上げるべきテーマは
今後、がんナビが充実すべき情報として最も多かったのは、「乳がん」だった。「大腸がん」「肺がん」「胃がん」が続いた。ここまでが30%を超えていた(図2)。
図2 がんナビが充実すべき情報(n=131、複数回答)
また、今後取り上げていくべきテーマを尋ねたところ、「治療全般」「抗がん剤治療」「再発後の治療・ケア」「緩和ケア、在宅ケア」「再発予防」までが50%を超えていた(図3)。
図3 今後取り上げていくべきテーマ(n=131、複数回答)
昨年調査との比較では、充実すべき情報として挙がった「乳がん」は、2位から1位に順位を上げた。昨年1位だった「大腸がん」は2位に後退した。「膵臓がん」が8位から5位に、「子宮体がん」が11位から6位に、それぞれ上昇したのが目立つ変化だった。
また、今後取り上げていくべきテーマでは、「治療全般」が2位から1位となり、昨年1位の「抗がん剤治療」は2位に後退した。「再発後の治療・ケア」が4位から3位に、「緩和ケア、在宅ケア」は7位から4位へ、それぞれ順位を上げた。昨年3位に食い込んでいた「医療費」は、6位に後退している。
次回は、がんナビの閲覧頻度、メニューごとの利用頻度と評価などについて報告する。
■回答者のプロフィール
・「患者」が48.9%と半数を占める。「元患者」「患者の家族」を合わせると7割強が患者関連の人となる。 |
---|
ほかは、製薬企業の関係者が8.4%、薬剤師が5.3%などと続く。 |
・性別では、女性が44.3%、男性が54.2%(無回答1.5%)と、男性がやや多くなっている。 |
・年齢別では、「50~59歳」が35.1%で最も多く、「40~49歳」が27.5%、「60~69歳」が18.3%と続く。「30~39歳」も11.5%と多い。 |
・居住地は、「関東」が53.4%と半数以上を占めている。「近畿」が15.3%、「中部」が13.7%、「中国」が5.3%などとなっている。 |