2009年1月に実施したがんナビ読者アンケート(回答162人)によると、がんナビの閲覧頻度は、「毎日かかさず」「ほとんど毎日」と回答した人が20%だった。「2、3日に1度ぐらい」「1週間に1度ぐらい」とあわせると87%となり、依然として高いことが分かった(図1、がんナビの閲覧頻度、単一回答、n=162)。
患者やその家族が62%に
読者アンケートでは閲覧者の属性も明らかにした。それによると、閲覧者の立場別では、患者関係者が62.3%と最多だった。「患者」は32.1%、「元患者」は4.9%、「患者の家族」は25.3%だった。昨年同時期の調査では患者関係者が44%であり、この1年で20ポイント近く増えたことになる。医療関係者は18.6%で続いた(図2、閲覧者の立場、単一回答、n=159)。これはテーマサイト「癌Experts」を立ち上げ、医療関係者をそちらへ誘導したことも影響していると考えられる。
特徴の1つは、やはり女性の比率が高いこと。男女比は、女性が43.2%と高く、昨年調査の36.5%より6.7ポイントほど増加した。「乳がん百科」を立ち上げるなど、女性のがんに関する情報量が充実したことも、女性から支持されている理由と考えられる。 なお、年齢別では、40代が31.5%、30代が24.7%、50代が24.1%となっている。
ニュース、レポート、がんナビ通信がベスト3
調査では、「がんナビ」のメニューをあげ、どの程度利用しているかも尋ねた。その結果、「頻繁に利用している」「よく利用している」「たまに利用している」の合計が高かったのは、「ニュース」「レポート」「メールマガジン がんナビ通信」の順で、これに「がんを学ぶ」が続いた(図3)。
図3 メニュー別の利用頻度(単一回答、n=162)
同時に、それぞれのメニューの評価も尋ねた。「とても満足している」を2点、「満足している」を1点、「どちらともいえない」を0点、「不満である」を-1点、「とても不満である」を-2点とし、それぞれの回答数に乗じ、合計を求めたところ、「メールマガジン がんナビ通信」が162点でもっとも高く、「ニュース」が154点、「レポート」が141点で続いた(図4)。
図4 メニューの評価(単一回答、n=162)
調査の実施期間は、2009年1月13日~2月1日。実施方法は、ネット調査システムAIDAを利用し、がんナビ通信およびインフォメーション等で告知し調査への協力を依頼した。回収数は162件だった。 次回は、「充実すべき情報」「取り上げていくべきテーマ」などについて報告する予定。