このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2022/07/04

リキッドバイオプシーでRAS遺伝子野生型が確認された大腸癌の3次治療でセツキシマブの再投与は有力な治療選択肢【WCGIC 2022】

横山勇生=編集委員



 リキッドバイオプシーによりRAS遺伝子野生型が確認された進行大腸癌の3次治療で、抗EGFR抗体セツキシマブの再投与が有力な治療選択肢となる可能性が明らかとなった。特にセツキシマブの再投与と抗PD-L1抗体アベルマブの投与を行った患者で、約2割で5年全生存が得られた。セツキシマブの再投与を評価したフェーズ2試験である CRICKET試験CAVE試験の、長期観察の結果示された。

 6月29日から7月2日にスペインバルセロナで開催されたESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2022(WCGIC 2022)で、イタリアUniversity of Campania “Luigi Vanvitelli”のE. Martinelli氏が発表した。

 CRICKET試験は、進行大腸癌の3次治療としてセツキシマブの再投与とイリノテカンの投与を行った試験。CAVE試験は、3次治療としてセツキシマブの再投与とアベルマブの投与を行った試験。研究グループは、両試験のプール解析と比較解析を行った。

 CAVE試験に参加した77人のうちベースラインのリキッドバイオプシーによるctDNA解析でRAS遺伝子野生型だった33人のデータと、CRICKET試験に参加した28人のうちベースラインのリキッドバイオプシーによるctDNA解析でRAS遺伝子野生型だった13人のデータが解析され、全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)との関係が調べられた。

 データカットオフは、CRICKET試験が2019年2月28日、CAVE試験が2022年1月31日。CRICKET試験の観察期間中央値は27.4カ月で、13人全員でPFSイベントとOSイベントが起きていた。CAVE試験の観察期間中央値は27.2カ月で、33人全員でPFSイベントが起き、26人でOSイベントが起きていた。

 プールした46人のデータを解析したところ、PFS中央値は3.9カ月(95%信頼区間:3.0-4.9)で、OS中央値は16.9カ月(95%信頼区間:11.7-22.1)だった。CRICKET試験のPFS中央値は3.9カ月(95%信頼区間:1.7-6.2)。CAVE試験のPFS中央値は4.1カ月(95%信頼区間:3.0-5.2)だった。CRICKET試験のOS中央値は13.1カ月(95%信頼区間:7.3-18.9)、12カ月OS率は62%、18カ月OS率は23%だった。CAVE試験のOS中央値は18.6カ月(95%信頼区間:11.7-25.4)、12カ月OS率は61%、18カ月OS率は52%、24カ月OS率は21%だった。

 増悪後に、トリフルリジン・チピラシル(FTD/TPI)かつ/またはレゴラフェニブの後治療を受けたのは、CRICKET試験の患者の84.6%、CAVE試験の患者の81.8%だった。

 皮膚毒性の発現は、CAVE試験の患者(87.9%)の方がCRICKET試験の患者(30.8%)よりも多かった。非血液毒性の発現率もCAVE試験の患者(53.8%)の方がCRICKET試験の患者(12.1%)よりも多かった。しかし血液学的毒性の発現は、CRICKET試験の患者(15.4%)の方がCAVE試験の患者(0%)よりも多かった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ
  • 大腸がんを生きるガイド
  • がん文献情報ナビ
  • 「がん情報文献ナビ」は、がんと治療薬に関する最新の英語論文を、ビジュアル検索できるサービスです(株式会社ワールドフージョンが運営しています)。 ご意見・お問い合わせはこちら