このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2022/07/02

オキサリプラチンとフルオロピリミジンによる術後療法に抵抗性の再発大腸癌にFOLFIRIとラムシルマブの併用が有効な可能性【WCGIC 2022】

横山勇生=編集委員

 オキサリプラチンとフルオロピリミジンによる術後補助療法に抵抗性の再発大腸癌に、FOLFIRIとラムシルマブの併用療法が有効な可能性が明らかとなった。国内で実施された単群フェーズ2試験であるRAINCLOUD試験で、有効性を示唆する結果が得られ、想定外の副作用発現はなかった。6月29日から7月2日にスペインバルセロナで開催されているESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2022(WCGIC 2022)で、大阪国際がんセンターの杉本直俊氏が発表した。

 また同試験の結果、前治療で抗血管新生抗体の投与を受けていない患者においてもFOLFIRIとラムシルマブの併用療法が効果を発揮することが示された。抗EGFR抗体投与後にFOLFIRIとラムシルマブを投与したJACCRO CC-16試験の患者よりも状態が悪いと考えられる患者でも効果が示されたことになる。

 RAINCLOUD試験は、再発が確認された大腸癌で血管新生阻害薬の治療歴がなくフルオロピリミジンに抵抗性、オキサリプラチンに抵抗性または不耐容の測定病変を有する20歳以上の患者を対象に行われた。具体的には、フルオロピリミジンとオキサリプラチンを含む術後補助療法を受け、化学療法中に画像上再発が確認された患者、副作用で化学療法が終了後12カ月以内に画像上再発が確認された患者、化学療法が完了後12カ月以内に画像上再発が確認された患者、オキサリプラチン不耐の患者だった。

 患者には、2週間を1サイクルとして、FOLFIRIに加えて1日目にラムシルマブ8mg/kgを投与した。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)。副次評価項目は全生存期間(OS)、奏効率、病勢コントロール率(DCR)、安全性だった。患者数は48人と設定、PFS中央値の閾値は3.9カ月、期待値は6.9カ月と計画されていた。

 2017年9月から2022年9月までに15施設で48人が登録された。患者の年齢中央値は63.5歳(25-77)で、男性が25人、ECOG PS 0が44人、PS 1が4人、腫瘍部位は右側が10人、左側が38人、RAS遺伝子野生型が13人、変異型が33人、不明が2人だった。

 試験の結果、PFS中央値は6.2カ月(90%信頼区間:5.6-8.6)で主要評価項目は達成された。OS中央値は21.2カ月(95%信頼区間:17.6-NA)。奏効率は41.7%、DCRは81.3%だった。

 グレード3以上の副作用で多く認められたのは好中球減少症(44%)、白血球減少症(10%)、高血圧(8%)だった。想定外の副作用はなく治療関連死も認められなかった。

 現在、事前に規定されたトランスレーショナルリサーチが行われている。

この記事を友達に伝える印刷用ページ
  • 大腸がんを生きるガイド
  • がん文献情報ナビ
  • 「がん情報文献ナビ」は、がんと治療薬に関する最新の英語論文を、ビジュアル検索できるサービスです(株式会社ワールドフージョンが運営しています)。 ご意見・お問い合わせはこちら