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2022/07/02

抗EGFR抗体薬による1次治療後の大腸癌へのFOLFIRI+ラムシルマブは1次化学療法が2剤併用・3剤併用でも有効【WCGIC 2022】

横山勇生=編集委員

 抗EGFR抗体薬と化学療法による1次治療を受けた、RAS遺伝子野生型進行大腸癌の2次治療におけるFOLFIRI+ラムシルマブ療法の有効性は、1次治療の化学療法が2剤併用と3剤併用のどちらでも認められる可能性が示された。日本で実施されたオープンラベル単群多施設フェーズ2試験であるJACCRO CC-16試験のサブグループ解析の結果判明した。6月29日から7月2日にスペインバルセロナで開催されているESMO World Congress on Gastrointestinal Cancer 2022(WCGIC 2022)で、香川大学の大北仁裕氏が発表した。

 JACCRO CC-16試験は、ECOG PS 0-1のRAS遺伝子野生型進行大腸癌患者で、1次治療で2剤併用化学療法または3剤併用化学療法と抗EGFR抗体薬を投与された患者に2週おきにラムシルマブ(8mg/kg)とFOLFIRI(イリノテカン150mg/m2、ロイコボリン150mg/m2、5-FU 400mg/m2ボーラス投与、5FU 2400mg/m2の持続点滴)を併用した場合の有効性と安全性を評価した試験。試験全体の結果、6カ月無増悪生存(PFS)率は58.2%(90%信頼区間:49.3-66.2)で主要評価項目は達成されたことが今年のGastrointestinal Cancers Symposium(ASCO GI 2022)で発表されていた(関連記事)。

 今回発表されたのは、同試験に参加した患者で1次治療で2剤併用化学療法を受けた患者と3剤併用化学療法を受けた患者で分けたサブグループ解析の結果。2剤併用化学療法を受けた患者(2剤併用患者、72人)と3剤併用化学療法を受けた患者(3剤併用患者、19人)の患者背景を比べると、早期腫瘍縮小が得られた患者は、2剤併用患者で65.2%に対し、3剤併用患者は94.1%と差があった。2剤併用患者の97.2にがFOLFOXが使われ、2.8%がCAPOX、3剤併用患者は全員がFOLFOXIRIだった。使用された抗EGFR抗体は、2剤併用患者でセツキシマブが40.3%、パニツムマブが59.7%、3剤併用患者は全員がセツキシマブだった。

 解析の結果、奏効率は2剤併用患者で12.1%、3剤併用患者で5.6%で、有意な差はなかった(p=0.43)。病勢コントロール率(DCR)も2剤併用患者で84.8%、3剤併用患者で94.4%で、有意な差はなかった(p=0.28)。また、6カ月PFS率は、2剤併用患者で58.3%、3剤併用患者で57.9%で同等だった。ただし、PFS中央値は、2剤併用患者で7.4カ月、3剤併用患者で6.4カ月と差が認められた(p=0.036)。

 6カ月PFS率とDCRは、2剤併用患者と3剤併用患者で同等だったが、3剤併用患者でPFS中央値が短かった理由について研究グループは、イリノテカンが3剤併用患者において前治療で投与されていたためかもしれないとしている。ただし、3剤併用患者で認められたPFS中央値の6.4カ月は、ラムシルマブの承認につながったRAISE試験の結果と同等だった。

 重度の血液毒性が発現したのは、2剤併用患者で59.7%、3剤併用患者で55.0%と3剤併用患者で高くはなかった。

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