米Kite社は6月28日、CD19を標的としたCAR-T細胞療法薬アキシカブタゲン シロルユーセルについて、3ライン以上の全身治療歴を有する再発または難治性の成人の濾胞性リンパ腫を対象に欧州委員会から承認を獲得したと発表した。
今回の欧州における承認は、単群多施設オープンラベルフェーズ2試験であるZUMA-5試験の結果に基づく。
試験では、アルキル化剤と抗CD20抗体を含む少なくとも2ラインの全身治療歴を有する18歳以上、PS 0-1の再発・難治性の濾胞性リンパ腫(グレード1-3A)、辺縁帯リンパ腫(節性または節外性)患者を対象として、アキシカブタゲン シロルユーセルの単回投与の有効性と安全性が評価された。24カ月時点の解析で、3ライン以上の前治療を受けていた患者75人における奏効率は91%、完全奏効率は77%を示した。奏効期間中央値は38.6カ月、24カ月時点で奏効が持続していたのは56%だった。