第一三共と英AstraZeneca社は6月27日、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(DS-8201/T-DXd)の、HER2陽性再発・転移性乳癌の二次治療としての使用への適応拡大について、欧州医薬品庁の医薬品委員会が承認を推奨する勧告を行ったと発表した。欧州における適応拡大が近づいた。
トラスツズマブ デルクステカン(DS-8201/T-DXd)の、HER2陽性再発・転移性乳癌の二次治療としての有効性は、T-DXdとT-DM1を比較した無作為化フェーズ3試験であるDESTINY-Breast03試験の結果明らかとなっている。T-DXdはT-DM1よりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できた。
T-DXdのHER2陽性乳癌の2次治療としての承認は、5月に米国で行われている。また、日本では昨年12月に申請が行われている。