米Exelixis社は6月21日、MSI-H、dMMRではない進行大腸癌で、標準治療に抵抗性となった患者を対象に、次世代のチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるXL092と抗PD-L1抗体アテゾリズマブの併用療法とレゴラフェニブ投与を比較する大規模フェーズ3試験であるSTELLAR-303試験を開始したと発表した。日本で試験が実施されるかは不明。
同社は大腸癌においてカボザンチニブと免疫療法の併用が有望であるとの感触を得たことから、XL092とアテゾリズマブの併用療法のフェーズ3試験開始を決めた。
STELLAR-303試験は、世界規模で実施される多施設無作為化オープンラベルフェーズ3試験。RAS遺伝子の状態を調べた上で約600人が登録される予定。患者は、XL092とアテゾリズマブの併用療法を受ける群とレゴラフェニブ群に1対1に割り付けられる。主要評価項目は全生存期間(OS)で、RAS野生型患者で評価される。探索的にRAS変異型患者でも調べられる。副次評価項目は、研究グループの評価によるRECISTv1.1に基づく無増悪生存期間(PFS)、奏効割合、奏効期間など。