大鵬薬品工業は6月20日、経口HSP(Heat Shock Protein)90阻害薬であるピミテスピブ(TAS-116)について、癌化学療法後に増悪した消化管間質腫瘍(GIST)を対象に、厚生労働省から製造販売承認を取得したと発表した。
今回の承認は、既治療のGIST患者を対象に、ピミテスピブとプラセボの有効性と安全性を比較したフェーズ3試験であるCHAPTER-GIST-301試験の結果に基づく。試験の結果、ピミテスピブが主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を有意に延長したことが昨年6月に開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO)で発表されている(関連記事)。PFSのハザード比は0.51(95%信頼区間:0.30-0.87)、p=0.006だった。