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2022/06/05

3cm以下、3個以下の肝細胞癌では肝切除がRFAとRFS・OSに有意差がないことが非無作為化コホートでも確認【ASCO 2022】

横山勇生=編集委員

 3cm以下、3個以下の肝細胞癌(HCC)初発の治療方法として、肝切除ラジオ波焼灼療法RFA)と比較して無再発生存(RFS)と全生存(OS)で優越性を示さないことをサポートする結果が明らかとなった。国内で実施された、前向き多施設試験であるSURF試験の一部を構成する非無作為化の前向き観察研究SURF-CohortにおいてもOSに差がないことが示された。

 6月3日から7日にシカゴとハイブリッド形式で行われている米国臨床腫瘍学会(ASCO 2022)で、金沢大学の山下竜也氏が発表した。

 SURF試験は、国内の49病院が参加して行われたオープンラベル試験。腫瘍数が3個以下で大きさが3cm以下、Child-Pughスコアが7以下、20歳から79歳の原発性HCC患者を集めて行われた。まず、外科医と肝臓医による共同カルテ審査で、技術的、肝機能的な療法の治療法が実行可能であることが確認された。患者は手術を受ける群(手術群)とRFAを受ける群(RFA群)に割り付けられた。主要評価項目はRFSと全生存期間(OS)だった。

 SURF試験は、無作為化割り付けされたSURF-RCTと、非無作為化の前向き観察研究で無作為化の同意が得られなかった患者を含むSURF-Cohortから構成されている。

 SURF-RCTの結果、RFS、OSについて手術とRFAで有意な差がなかったことは既に報告されている。また、SURF-CohortについてもRFSで有意な差がなかったことが既に発表されている。今回、SURF-CohortのOSに関する結果が報告された。

 SURF-Cohortで手術群は382人、RFA群は371人となった。inverse probability of treatment weighting(IPTW)法を用いて影響を与える因子について調整したOSは、手術群とRFA群の間に有意な差はなかった。5年OS率は手術群が79.7%、RFA群が79.3%、ハザード比0.98(95%信頼区間:0.75-1.30)、p=0.906だった。また、長期観察後のRFSについても両群で差はなかった。5年RFS率は手術群が44.6%、RFA群が39.3%、ハザード比0.86(95%信頼区間:0.71-1.06)、p=0.155だった。

 今回の結果から、SURF-CohortでもRFS、OSともにRFA群と手術に有意な差が認められず、SURF-RCTの結果を支持する結果となった。

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