米Merck社は5月24日、抗PD-1抗体ペムブロリズマブについて、局所進行または早期のトリプルネガティブ乳癌で、再発リスクの高い患者に対する周術期治療として欧州委員会から承認を獲得したと発表した。再発リスクの高い患者に、術前にペムブロリズマブと化学療法を行い、術後補助療法としてペムブロリズマブを投与する。
欧州における承認は、フェーズ3試験であるKEYNOTE-522試験の結果に基づく。試験の結果、周術期へのペムブロリズマブ投与で、術前に化学療法のみを行う場合よりもイベントの発生リスクを37%軽減できることが報告されていた(関連記事)。
同試験の結果を受けて、米国においては既に承認を獲得、日本においては2021年10月に承認申請が行われている。