このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2022/05/05

進行トリプルネガティブ乳癌の1次治療で抗TROP2抗体薬Dato-DXdとデュルバルマブの併用が有効な可能性【ESMO Breast 2022】

横山勇生=編集委員

 切除不能な局所進行または転移を有するトリプルネガティブ乳癌の1次治療として、抗TROP2抗体薬物複合体datopotamab deruxtecanDato-DXd、 DS-1062)と抗PD-L1抗体デュルバルマブの併用が有効な可能性が明らかとなった。フェーズ1b/2試験であるBEGONIA試験の予備的な解析で良好な抗腫瘍効果と管理可能な安全性が認められた。5月3日から5日までドイツベルリンとハイブリッドで開催されているESMO Breast Cancer(ESMO Breast 2022)で、英Barts Cancer Institute-Queen Mary University of LondonのPeter Schmid氏が発表した。

 BEGONIA試験は、進行または転移を有するトリプルネガティブ乳癌に、1次治療としてデュルバルマブと抗体薬物複合体を含むその他の薬剤との併用を評価する2パートからなる試験。今回は、Dato-DXdと併用した患者の予備的な結果が発表された。パート1は、最初の20人がパクリタキセルとデュルバルマブの併用に割り付けられ、その後に他の薬剤とデュルバルマブの併用に割り付けられた。パクリタキセルとデュルバルマブを併用した患者の確定奏効率は58.3%、無増悪生存期間(PFS)中央値が7.3カ月だったこと、トラスツズマブ デルクステカンとデュルバルマブを併用した患者の確定奏効率は66.7%だったことが既に報告されている。

 今回の解析の対象となった患者には、進行または転移を有するトリプルネガティブ乳癌患者の1次治療として、PD-L1/TROP2の状態に関わらず3週おきにDato-DXd 6mg/kgとデュルバルマブ 1120mgが病勢進行か受容不能な副作用の発現まで投与された。主要評価項目は安全性と忍容性。副次評価項目は、RECISTv1.1に基づく研究グループの評価による奏効率、PFS、奏効期間、全生存期間だった。

 データカットオフは2021年11月15日だった。29人が併用療法を受け、24人で投薬が継続されていた。27人で効果の評価が可能だった。観察期間中央値は3.9カ月(2-6)。患者の年齢中央値は51歳(33-72)で、PD-L1発現が5%以上だったのは17.2%(5人)、5%未満が72.4%(21人)だった。

 試験の結果、27人中20人に奏効が認められ確定奏効率は74%(95%信頼区間:54-89)だった。2人(7%)が完全奏効、18人(67%)が部分奏効となり、データカットオフ時点で全員で効果が持続していた。奏効期間中央値は未到達だった。奏効はPD-L1発現の状態に関わらず認められた。奏効率が事前に計画した57%を超えたため、拡大コホートであるコホート2で患者登録が進められている。

 グレード3/4の治療関連副作用は8人(28%)に認められた。4人(14%)でDato-DXdの減量、1人でDato-DXdの投薬遅延、4人(14%)でデュルバルマブの投薬遅延が認められた。多くに認められた副作用は、口内炎、脱毛、吐き気だった。口内炎のために減量が必要だった患者が13.7%だった。下痢は4人で認められたが全てグレード1。間質性肺疾患(ILD)/肺炎の発現と好中球減少イベントの発生は認められなかった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ
  • 大腸がんを生きるガイド
  • がん文献情報ナビ
  • 「がん情報文献ナビ」は、がんと治療薬に関する最新の英語論文を、ビジュアル検索できるサービスです(株式会社ワールドフージョンが運営しています)。 ご意見・お問い合わせはこちら