米Merck社は4月29日、PD-L1陽性(CPS 1以上)の治療抵抗性、再発または転移を有する子宮頸癌を対象に、抗PD-1抗体ペムブロリズマブと化学療法±ベバシズマブの併用療法を欧州委員会が承認したと発表した。米国に次いで欧州でも承認された。日本においては2021年10月に承認申請が行われている。
今回の欧州委員会の承認は、無作為化三重盲検フェーズ3試験であるKEYNOTE-826試験の結果に基づく。KEYNOTE-826試験は、成人の残存、再発または転移を有する子宮頸癌に対する1次治療として、ペムブロリズマブ、白金系抗癌薬ベースの化学療法±ベバシズマブを投与する群(ペムブロリズマブ群)と、プラセボと白金系抗癌薬ベースの化学療法±ベバシズマブを投与する群(プラセボ群)を比較している。試験の結果、PD-L1 CPS 1以上の患者において、全生存期間(OS)と無増悪生存期間(PFS)が有意にペムブロリズマブ群で延長していた。