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2022/01/26

イマチニブ既治療の消化管間質腫瘍へのPFS延長効果はripretinibとスニチニブで同等、副作用はripretinibが軽度【ASCO Plenary】

横山勇生=編集委員

 イマチニブ既治療の進行消化管間質腫瘍GIST)に対して、KITとPDGFRA変異を阻害するチロシンキナーゼ阻害薬ripretinibは、スニチニブと比べて無増悪生存期間(PFS)を有意に延長できなかったことが明らかとなった。PFSは同等で、グレード3/4の副作用発現率はripretinib投与の方がスニチニブ投与よりも低かった。ripretinibとスニチニブを直接比較したフェーズ3試験であるINTRIGUE試験の結果示された。

 1月25日に開催されたASCO Plenaryで、米Oregon Health & Science UniversityのMichael C. Heinrich氏が発表した。

 INTRIGUE試験は、22カ国122施設で実施された多施設無作為化フェーズ3試験。日本の施設は含まれていない。ripretinibは、GISTの4次治療薬として2020年5月に米国で承認されているが、日本においては承認されていない。

 INTRIGUE試験は、イマチニブ投与で増悪または不耐容だった進行GIST患者を対象に実施された。患者は、ripretinibを投与される群(ripretinib群、1日1回150mg投与)、スニチニブを投与される群(スニチニブ群、1日1回50mgを4週間投与して2週間休薬するスケジュールで投与)に1対1で無作為に割り付けられた。層別因子は、KITの変異の種類、イマチニブの不耐容だった。

 主要評価項目は、独立画像評価によるmRECISTv1.1に基づく、エクソン11に変異を有する患者と全患者におけるPFS。重要な副次評価項目は、エクソン11に変異を有する患者と全患者における独立画像評価による奏効率、全生存期間。その他の副次評価項目はQOL、病勢コントロール率(DCR)、安全性などだった。

 試験には453人が参加し、ripretinib群に226人(うちエクソン11に変異を有する患者が163人)、スニチニブ群に227人(うちエクソン11に変異を有する患者が164人)が割り付けられた。両群の患者背景に差はなかった。全体として、患者の年齢中央値は60歳(18-88)、白色人種が66.2%、男性が62.0%だった。エクソン11に変異を有する患者は約72%だった。

 データカットオフは2021年9月1日。試験の結果、エクソン11に変異を有する患者におけるPFS中央値は、ripretinib群が8.3カ月、スニチニブ群が7.0カ月で、ハザード比0.88(95%信頼区間:0.66-1.16)、p=0.36。全患者におけるPFS中央値は、ripretinib群が8.0カ月、スニチニブ群が8.3カ月で、ハザード比1.05(95%信頼区間:0.82-1.33)、p=0.72でripretinib群の優越性は証明できなかった。しかし、両群のPFS中央値は同等でカプランマイヤー曲線はほとんど重なっていた。

 層別因子で分けたPFSのサブグループ解析の結果、エクソン9に変異を有する患者においてはスニチニブ群が良く、ハザード比2.85(95%信頼区間:1.48-5.48)だったが、その他のサブグループは同等だった。

 エクソン11に変異を有する患者における奏効率は、ripretinib群が23.9%、スニチニブ群が14.6%で、差は9.3%(95%信頼区間:0.7-17.8)、p=0.03でripretinib群の方が高かった。全患者における奏効率は、ripretinib群が21.7%、スニチニブ群が17.6%で、差は4.2%(95%信頼区間:-3.2-11.5)、p=0.27)だった。奏効期間は、ripretinib群がエクソン11に変異を有する患者、全患者のどちらでも16.1カ月、スニチニブ群がエクソン11に変異を有する患者、全患者のどちらでも20.1カ月だった。

 投与量の減量、中断が行われた患者は、ripretinib群が38.1%、スニチニブ群が63.3%で、ripretinib群の方が少なかった。

 投薬中のグレード3/4の副作用発現率は、ripretinib群が41.3%、スニチニブ群が65.6%で、ripretinib群の方が有意に少なかった(p<0.0001)。薬剤関連のグレード3/4の副作用もripretinib群で少なかった。投薬中に発現した重篤な副作用の割合は両群で同様だった。最も多く認められた全グレードの副作用は、ripretinib群で脱毛、スニチニブ群では手足症候群だった。グレード3/4の副作用で、ripretinib群で少なかったのは、高血圧、手足症候群、好中球減少症などだった。

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