このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2021/12/16

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の1次治療でポラツズマブ ベドチンとR-CHPの併用は標準療法よりPFSを延長【ASH 2021】

横山勇生=編集委員

 未治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫DLBCL)に対して、抗CD79b抗体-薬物複合体ポラツズマブ ベドチンR-CHPの併用療法は、標準療法であるR-CHOPよりも有意に無増悪生存期間(PFS)を延長できることが明らかになった。大規模フェーズ3試験であるPOLARIX試験の主解析の結果示された。12月11日から14日までハイブリッド形式で開催された米国血液学会(ASH 2021)で、フランスCentre Henri Becquerel and University of RouenのHerve Tilly氏が発表した。

 POLARIX試験は、IPIでの予後因子が2から5の879人の未治療のDLBCL患者を、ポラツズマブ ベドチンとR-CHP療法の併用群(ポラツズマブ ベドチン併用群、440人)とR-CHOP療法群(439人)に1対1で無作為に割り付けて行われた、国際無作為化二重盲検プラセボ対照フェーズ3試験。ポラツズマブ ベドチンとR-CHP療法の併用群の患者には、ポラツズマブ ベドチンとR-CHP、ビンクリスチンのプラセボを6サイクル投与した後リツキシマブが2サイクル投与された。R-CHOP群の患者にはR-CHOPにポラツズマブ ベドチンのプラセボを6サイクル投与した後リツキシマブが2サイクル投与された。

 主要評価項目は、リンパ腫のLugano分類に基づく研究者の評価によるPFS。副次評価項目は研究者の評価による無イベント生存期間(EFS)、治療の終了時点におけるPET-CTに基づく独立審査委員会の判定による完全奏効(CR)率、無病生存期間(DFS)、全生存期間(OS)、安全性だった。

 両群の患者背景に差はなかった。ポラツズマブ ベドチン併用群の患者の年齢中央値は65.0歳(19-80)、R-CHOP療法群66.0歳(19-80)で、多くはIPIでの予後因子が3から5だった(ポラツズマブ ベドチン併用群、R-CHOP療法群ともに62%)。

 データカットオフは2021年6月28日で、観察期間中央値は28.2カ月だった。試験の結果、ポラツズマブ ベドチン併用群で有意にPFSが延長しており、ハザード比0.73(95%信頼区間:0.57-0.95)、p<0.02だった。2年PFS率は、ポラツズマブ ベドチン併用群が76.7%、R-CHOP群が70.2%だった。EFSもポラツズマブ ベドチン併用群で良好な結果が得られており、ハザード比は0.75(95%信頼区間:0.58-0.96)、p=0.02だった。

 PET-CTによるCR率は、ポラツズマブ ベドチン併用群が86.6%、R-CHOP群が82.7%で有意な差はなかったが、DFSはポラツズマブ ベドチン併用群でより持続的で、ハザード比は0.70(95%信頼区間:0.50-0.98)だった。OSについては、ハザード比0.94(95%信頼区間:0.65-1.37)、p=0.75で差はなかった。OSのカプランマイヤー曲線はほぼ重なっていた。Tilly氏は、OSに差はなかったもののDFSで差がついており、治癒した例がポラツズマブ ベドチン併用群で多いことを指摘した。

 データカットオフ時点で、ポラツズマブ ベドチン併用群の99人(22.5%)、R-CHOP群の133人(30.3%)が少なくとも1件のリンパ腫に対する後治療を受けていた。後治療を受けていたのはポラツズマブ ベドチン併用群の方が少なく、放射線治療はポラツズマブ ベドチン併用群が9.3%、R-CHOP群が13.0%、幹細胞移植はポラツズマブ ベドチン併用群が3.9%、R-CHOP群が7.1%、CAR-T細胞療法はポラツズマブ ベドチン併用群が2.0%、R-CHOP群が3.6%などだった。

 安全性に関しては両群で同等だった。グレード3/4の副作用発現率は、ポラツズマブ ベドチン併用群が57.7%、R-CHOP群が57.5%、重篤な副作用発現率はポラツズマブ ベドチン併用群が34.0%、R-CHOP群が30.6%、グレード5はポラツズマブ ベドチン併用群が3.0%、R-CHOP群が2.0%だった。副作用で減量になったのは、ポラツズマブ ベドチン併用群が9.2%、R-CHOP群が13.0%だった。末梢神経障害の頻度と重篤度は両群で同様だった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ
  • 大腸がんを生きるガイド
  • がん文献情報ナビ
  • 「がん情報文献ナビ」は、がんと治療薬に関する最新の英語論文を、ビジュアル検索できるサービスです(株式会社ワールドフージョンが運営しています)。 ご意見・お問い合わせはこちら