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2021/10/11

既治療のKRAS G12C変異陽性NSCLCへのsotorasibとアファチニブの併用は可能だが効果は限定的か【AACR-NCI-EORTC 2021】

横山勇生=編集委員

 治療歴のあるKRAS G12C変異を有する進行非小細胞肺癌(NSCLC)に、KRAS G12C阻害薬sotorasibとpan-ErbB TKIであるアファチニブの併用は実行可能だが、忍容性から判断すると効果は限定的である可能性が明らかとなった。sotorasibと他の薬剤(分子標的薬、非分子標的薬)との併用を評価する多群フェーズ1b試験であるCodeBreaK101試験の、サブプロトコールDの安全性と有効性に関する中間解析で示された。

 10月7日から10日にWEB上で開催されたthe AACR-NCI-EORTC Virtual International Conference on Molecular Targets and Cancer Therapeutics(AACR-NCI-EORTC 2021)で、米UC Davis Comprehensive Cancer CenterのDavid R. Gandara氏が発表した。

 CodeBreaK101試験は、sotorasibと他の薬剤を併用することで単剤よりも高い抗腫瘍効果が発揮できるかを評価している。サブプロトコールDにおいてはNSCLC患者に対するsotorasibとアファチニブの併用を評価しているが、前臨床試験でsotorasibとアファチニブの併用で抗腫瘍活性が高まることが示されていた。

 試験は、治療歴のあるKRAS G12C変異を有する進行NSCLC患者を、1日1回960mgのsotorasibと1日1回アファチニブを20mg投与するコホート(アファチニブ20mgコホート)か1日1回960mgのsotorasibと1日1回アファチニブを30mg投与するコホート(アファチニブ30mgコホート)に登録して行われた。主要評価項目は、安全性/忍容性。副次評価項目は有効性で、RECISTv1.1に基づく奏効率と病勢コントロール率(DCR)が評価された。

 試験には33人が登録された。患者の年齢中央値は65歳(49-86)だった。前治療数中央値は2(0-7)で、5人(15.2%)はsotorasibの投与歴があった。33人のうち10人がアファチニブ20mgコホート、23人がアファチニブ30mgコホートだった。

 データカットオフは2021年9月17日。投与期間中央値は2.7カ月(0.5-11.3)で、薬物動態はそれぞれの薬を単剤で投与した場合と同様で薬物相互作用は認められなかった。

 奏効率は、アファチニブ20mgコホートが20.0%、アファチニブ30mgコホートが34.8%だった。DCRはアファチニブ20mgコホートが70.0%、アファチニブ30mgコホートが78.3%だった。sotorasibの投与歴があった5人のうち、3人は病勢安定(SD)となり、1人が病勢進行、1人は副作用のため最初の計測より前に同意撤回となった。腫瘍の大きさの変化の測定が可能だった29人中24人(83%)で標的部位の縮小が認められた。ベースラインでEGFR遺伝子変異または遺伝子増幅が同時に発生していたのは24人中4人で、そのうち2人で奏効が認められた。

 観察期間中央値5.4カ月で、無増悪生存期間(PFS)中央値は4.1カ月(0.0+-8.2+)だった。33人中11人で投薬が継続されており、6カ月後も増悪なしで投薬を受けていたのは9人。sotorasibの投与歴があった1人で8カ月以上、病勢コントロールができていた。

 副作用プロファイルは両薬剤でそれぞれ認められていたもので、新規の副作用は認められなかった。グレード3以上の治療関連副作用がそれぞれのコホートの約3分の1に認められた。多く認められた治療関連副作用は消化器毒性で、下痢、吐き気、嘔吐だった。グレード3以上の下痢が8人(24.2%)に認められた。

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