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2021/09/26

転移を有するmCRPCの1次治療でオラパリブとアビラテロンの併用がrPFSを有意に延長、OSも延長傾向

横山勇生=編集委員

 英AstraZeneca社は9月24日、転移を有する去勢抵抗性前立腺癌mCRPC)の1次治療として、相同組み換え修復(HRR)遺伝子の変異の有無に関わらずPARP阻害薬オラパリブアビラテロンの併用療法は、標準治療であるアビラテロン単独よりも画像学的な無増悪生存期間(rPFS)を有意に延長できることが判明したと発表した。多施設無作為化二重盲検フェーズ3試験であるPROpel試験の、独立データモニタリング員会による中間解析の結果示された。全生存期間(OS)はイマチュアの段階だったが延長傾向を示しているという。

 PROpel試験は、化学療法または新規ホルモン薬の治療を受けていないmCRPC患者を、アビラテロンとオラパリブを投与する群とアビラテロンとプラセボを投与する群に割り付けて行われた。両群の患者ともプレドニゾンまたはプレドニゾロンが投与された。主要評価項目はrPFS。副次評価項目はOS、次治療か死亡までの期間だった。

 試験にはHRR変異を有する患者と有していない患者のどちらも登録されていた。また前のステージにおいてドセタキセルの投与を受けた患者も登録が認められていた。前治療でアビラテロンを投与された経験のある患者は対象外で、他の新規ホルモン薬の投与を受けていた患者は無作為化の1年より前に中止していることが必要だった。

 前臨床試験において、PARP阻害薬とアビラテロンやエンザルタミドなど新規ホルモン薬の併用が、前立腺癌の抗腫瘍効果を発揮することが報告されている。PARP-1はアンドロゲン受容体の共調節に関与していることから、PARP阻害薬と新規ホルモン薬の併用の効果が期待されている。PARP阻害薬とアンドロゲン遮断療法は、HRR遺伝子の状態に関わらず前立腺癌の増殖速度を低減させる。また、他の試験において新規ホルモン薬の投与によってHRR遺伝子の転写が阻害され、その結果HRR機能欠失を誘導し、非遺伝学的な機構を介してPARP阻害薬への感受性が高められることも報告されているという。

 試験結果の詳細は、今後学会発表される予定。

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