このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2021/09/19

1次治療後にHER2発現を確認した進行胃癌の2次治療でT-Dxdが有用な可能性【ESMO 2021】

横山勇生=編集委員

 トラスツズマブを含む治療を受けた後にHER2発現(HER2がIHC3+またはIHC2+/ISH+)陽性が確認された進行胃・食道胃接合部癌の2次治療として、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカンT-Dxd)が有用である可能性が明らかとなった。欧米の患者を対象にした単群フェーズ2試験の主要解析で良好な結果が示された。奏効率は38.0%、無増悪生存期間(PFS)中央値は5.5カ月を示した。

 9月16日から21日までWEB上で開催されている欧州臨床腫瘍学会ESMO 2021)で、ベルギーUniversity Hospital GasthuisbergのE. van Cutsem氏が発表した。

 発表されたフェーズ2試験では、トラスツズマブを含む治療を1次治療として受け、その後にバイオプシー検体の中央判定でHER2陽性(IHC3+またはIHC2+/ISH+)が確認された進行胃・食道胃接合部癌患者を対象に、2次治療として3週おきにT-DXd 6.4mg/kgが投与された。主要評価項目は、独立中央判定によるRECISTv1.1に基づく奏効率。副次評価項目は、PFS、全生存期間(OS)、奏効期間、安全性と忍容性などだった。

 欧米(ベルギー、英国、イタリア、スペイン、米国)の患者79人がT-DXdの投与を受けた。データカットオフは、2021年4月9日だった。患者の年齢中央値は60.7歳(20.3-77.8)、65歳未満が58.2%、男性が72.2%、白色人種が87.3%だった。HER2発現がIHC3+は86.1%、食道胃接合部癌が65.8%、転移部位が2個以上が93.7%、肝転移があったのは63.3%だった。診断からの期間の中央値は14.2カ月(3.6-88.5)。

 試験の結果、観察期間中央値は5.7カ月で確定奏効率は38%(95%信頼区間:27.3-49.6)で完全奏効は3人(3.8%)だった。PFS中央値は5.5カ月(95%信頼区間:4.2-7.3)、奏効期間中央値は8.1カ月(95%信頼区間:4.1-NE)。確定病勢コントロール率は81.0%(95%信頼区間:70.6-89.0)だった。多くの患者で腫瘍が縮小していた。

 投薬期間の中央値は、4.3カ月(0.7-15.9)。グレード3以上の治療関連副作用を発現したのは26.6%。重篤な治療関連副作用は10.1%に発現した。治療関連副作用で投薬中止となったのは8.9%、減量となったのは19.0%、治療関連死は1.3%だった。投薬中止に関連した副作用で多かったのは肺炎(3.8%)と間質性肺疾患(2.5%)だった。減量に関連した副作用で多かったのは、吐き気(7.6%)と好中球減少症(5.1%)。多く認められた治療関連副作用(全グレード)は、吐き気(58.2%)、倦怠感(36.7%)、嘔吐(32.9%)だった。薬物関連と判定された間質性肺疾患は6人(7.6%)で発現、グレード1-2が5人。グレード5が1人だった。

この記事を友達に伝える印刷用ページ