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2021/09/14

実臨床での免疫チェックポイント阻害薬の投与は75歳以上の進行NSCLC患者でも75歳未満と同様にOSの改善が認められる【WCLC 2021】

横山勇生=編集委員

 免疫チェックポイント阻害薬ICI)の投与は、75歳以上のIV期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者でも、75歳未満の患者と同様に生存期間の改善が認められることが明らかとなった。2014年から2015年の実臨床(米国National Cancer Database )のデータを用いて、75歳以上と75歳未満を比較した結果示された。9月8日から14日までWEB上で開催されているthe IASLC 2021 World Conference on Lung Cancer(WCLC 2021)で、九州がんセンターの髙森信吉氏が発表した。

 研究グループは、2014年から2015年の米国National Cancer Databaseのデータを用いて、IV期の非小細胞肺癌患者でICIの投与を受けた患者と受けなかった患者の全生存期間(OS)について、年齢(75歳以上と75歳未満)の影響があるかを検討した。

 実臨床データには8万6173件のIV期のNSCLC患者のデータが含まれ、そのうち75歳以上が2万4136人、75歳未満が6万2037人だった。単変量解析の結果、75歳以上の患者においても、OSはICI投与を受けた患者が受けなかった患者よりも有意に改善していた。OS中央値はICI投与を受けた患者が11.9カ月、受けなかった患者が5.4カ月でハザード比0.61(95%信頼区間:0.58-0.64)、p<0.0001だった。75歳未満の患者のハザード比は0.67(95%信頼区間:0.65-0.68)、p<0.0001だった。

 60歳未満から、60-64歳、65-69歳、70歳-74歳、75-79歳、80歳以上と高齢になるにつれて、60歳未満と比べて死亡のハザード比はICI投与を受けた患者と受けなかった患者のどちらでも高くなっていたが、いずれの年齢でもICI投与を受けた患者の方が、受けなかった患者よりもハザード比が小さかった。

 多変量のCoxモデルでも、75歳以上の患者におけるICIの生存改善が確認された。75歳以上でICI投与を受けなかった患者のハザード比は1.63(95%信頼区間:1.55-1.71)、p<0.0001だった。75歳未満でICI投与を受けなかった患者のハザード比は1.47(95%信頼区間:1.43-1.51)、p<0.0001だった。

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