このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

News ニュース

ニュース一覧へ

新着一覧へ

ニュース

2021/09/13

EGFRとMETに対する二重特異性抗体amivantamabがMETex14スキッピング変異陽性の進行NSCLCに有用な可能性【WCLC 2021】

横山勇生=編集委員

 EGFRMETに対する二重特異性抗体amivantamabが、METex14スキッピング変異陽性の進行非小細胞肺癌(NSCLC)に有用である可能性が明らかとなった。進行中のフェーズ1試験であるCHRYSALIS試験の、標準治療に抵抗性もしくは標準治療を受け入れなかったMETex14スキッピング変異陽性患者を対象としたコホートの早期結果で、一部の患者に効果が認められた。MET阻害薬投与歴のある患者でも効果が認められた。

 米国でEGFRエクソン20挿入変異NSCLCを対象に承認されているamivantamabが、METex14スキッピング変異NSCLCに有効な可能性が初めて示された。

 9月8日から14日までWEB上で開催されているthe IASLC 2021 World Conference on Lung Cancer(WCLC 2021)で、米Virginia Cancer Specialists Research InstituteのAlexander Spira氏が発表した。

 METex14スキッピング変異陽性患者を対象としたコホートで、amivantamabが最初の28日間は週1回、その後は2週に1回1050mg(体重80kg以上の場合は1400mg)投与された。用量はフェーズ2推奨用量として決められたものだった。有効性はRECISTv1.1を用いて研究グループによって評価された。

 データカットオフは2021年4月19日。METex14スキッピング変異陽性患者19人がamivantamabを投与された。患者の年齢中央値は70歳(55-75)で、63%が女性、治療歴数中央値は2(0-10)だった。MET阻害薬の投与を受けていたのは8人(42%)で、クリゾチニブの投与歴があったのは5人、カプマチニブの投与歴があったのは2人、テポチニブの投与歴があったのは2人、抗MET抗体の投与歴があったのは1人だった。

 19人中14人で抗腫瘍効果の評価が可能だった。9人で部分奏効(PR)が得られ、5人は確定PR、4人が未確定PRだった。抗腫瘍効果は、未治療、既治療の患者のどちらでも認められ、MET-TKIの投与歴のあった7人中4人でPRとなった。最初の確定奏効までの期間の中央値は4.1カ月(1.6-9.9)だった。14人でベースラインよりも腫瘍径が増加した患者はなく、抗腫瘍効果は持続的だった。投薬期間中央値は6.5カ月(4.3-12.2)、奏効期間中央値は未到達で、奏効が認められた9人中8人で奏効が持続していた。また、抗腫瘍効果の評価が可能だった14人中11人で投薬が継続されていた。

 安全性プロファイルは、CHRYSALIS試験のフェーズ2推奨用量の投与を受けた患者で既に報告されているものと同様だった。グレード3以上の治療関連副作用が起きたのは16人で、呼吸困難、低アルブミン血症、皮疹が1人ずつだった。薬剤関連の副作用で投与中止となったのは5%、減量となったのは11%、中断が起きたのは11%だった。

 METex14スキッピング変異陽性患者を対象としたコホートの患者登録は継続されており、100人まで登録予定である。

この記事を友達に伝える印刷用ページ